調 (音楽)
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調とは、音楽で、音階の性質のことで、「調性」ともいい、音楽用語の「調」のこと。音楽用語の「調」は2つの意味で用いられる。まず1つは、音階の中での主音をどこに位置づけるかを示すものである。2つ目は、五度圏に関する言葉、調号、音階を意味し、各調の音階に含まれる♯・♭のどちらかの臨時記号の数を意味する。
基本となる調の音階は、ピアノの鍵盤で、「ド」を起点として、「ド.レ.ミ.ファ.ソ.ラ.シ」の白鍵のみの全ての音を基にしてつくられたものから来ている。この音階は「ハ長調」。鍵盤と楽譜は、ハ長調を基本として考えられている。
異名同音調を1つに数えた場合、長調と短調がそれぞれ12種類で、すなわち、24種類の調が使用される。
決まった調の音階の中の音だけ使って、各音の上に、全て3度ずつの音程を2回重ねて三和音に、または3回重ねて四和音にしたものを「ダイアトニックコード」という。
平行調関係の長調と短調の各調の主音・調号・トニックコードといった音列を、完全5度ずつ上下進行して並べ、12種類の調号を円環、円形、環状の表にしたものを「五度圏」という。
♯系の調性は、暖かいイメージを持ち、調号♯の数が2個までならハ長調と同様、透明感はあり、晴れた空のようなにぎやかなイメージがする。調号♯の数が増えることにより、温度が暑く(熱く)なった感じらしく聞こえる。
♭系は、温度が寒く・冷たく感じられ、夜のイメージも持つ。調号♭の数が増えると、雰囲気がホテルのような柔らかさも感じられる。
ある調性の音楽を聞くことによって、頭の中からイメージや色が浮かんできたりする。自分が感じている、主な調性に対する基本的な印象という感じである。
各調にも、温度や固有の色がある。