訓読みが長い漢字

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本項目では訓読みが長い漢字について詳述する。

概要[編集]

ここでいう訓読みが「長い」とは、ひらがなで表記したときの文字数が多い、ということを指す。たとえば常用漢字では「まつりごと」政・「こころざし」志・「うけたまわ(る)」承、の3漢字が5文字で最長である。JIS第一・第二水準内では「せんちめーとる」糎、が7文字で最長である。

はっきりいうと、以下に記載されている「訓読み」は、一般的なそれとは異なり、訓読みとして扱わないのがふつう。大漢和辞典の音訓索引では以下に記載されているものもあるが、これは当該辞典の索引が「字訓(字の意味)」でも検索できるよう配慮されているからで、正式な訓読みとは言えない。

しかし訓読みの発生過程を見ると、日本語の意味を漢字に充てたのが訓読みであるので、「訓読みではない」と一概には言い切れない。大修館書店漢和辞典編集部 漢字Q&Aコーナー Q80 では字訓が訓読みとして扱われている。要するに、「あまり細かいことは気にせずに、まずは漢字の読みを楽しんじまおうじゃないか」という魂胆である。

また、同様の趣旨に基づく他サイトを見ると、しばしば画像読み込みによって漢字が書かれていることがある。この場合、たとえ面白い漢字を見つけて別サイトでそれを話題にしたいと思っても、簡単に入力して話題にするということができない。本記事はそのような問題にも対応した、最強のコピペ板の役目をも果たしているであ~る。エッヘン。

また、ひとつ附記しておくならば、これらの読みに対しては「送り仮名」という概念が存在しない。理由についてはこちらのページ(大修館書店漢和辞典編集部 漢字Q&Aコーナー Q80)を参照されたし。

あくまでも「俺の考えた面白い漢字の読み」を載せる場ではないので注意されたし。そういう事がやりたい人はアンサイクロペディアに行ってやってください。

注意事項[編集]

本記事には、一部に環境依存文字(ほとんどはUnicode縛り)が含まれますので、ご覧の環境によっては正常に表示できない可能性があります。また異様に画数が多い漢字も多々ありますので、見づらいときには、ブラウザの文字表示サイズを拡大するなどして対応してください。

特徴[編集]

  • 色・動植物・自然現象(天気など)に関する語が多い。
  • 体関連の読みもしばしばである。
  • 「たま」や「ひも」もちょいちょい登場し、古代の人たちの価値観を窺わせる。恐らく昔は「たま」や「ひも」が重要な存在であったからこそ、それの色々な場合を表現すべく、斯様に多くの漢字も発明されたのだろう。(「上古は結縄して治まる」という諺もある通り)
  • ひとつの漢字なのに、文章として完結してしまう。
  • 日常生活では絶対つかわない、というか使えない。
  • 中学二年生が大喜び。
  • ときどき「そんな漢字つくるなよwww」とツッコみたくなるような読み方さえある。

リスト[編集]

漢字 読み方 備考/熟語における用例
瑳 あいらしくわらう
醞 あえととのえる
碧 あおいいし
綸 あおいおびひも
總 あおいろのきぬ
黿 あおうみがめ
繄 あおぐろいきぬ
あかぐろいきぬ
醍 あかいさけ
嫌
欿
あきたりない
舶 あきないぶね
穪 あきのかり
瓏 あきらかなさま
瑩 あきらかなひかり
哲 あきらかにする
吨 あきらかでない
瞟 あきらかにみる
呿 あくびする
宕 あけひろげたいえ
顉 あごがしゃくれる
騧 あさぎいろのうま
洦 あさいみず
咍 あざけりわらう
朝 あさづとめ
まつりごと
饔 あさめし
縮 あしがすくむ
瘇 あしがはれる
喊 あじをやわらげる
繭 あしのまめ
猈
  1. あしのみじかいいぬ
  2. くびのみじかいいぬ
犤 あしのみじかいうし
㘥 あざができた
盉 あじみする
刖 あしをきる
呮 あしをぶらぶらさせてこしかける
碩 あたまがおおきい
頵 あたまがおおきいさま
顑 あたまをうごかす
答 あつくかさねた
噂 あつまりかたる
綣 あつめたばねる
正
期
あてにする
脂 あぶらぎる
鍋 あぶらさし
炙 あぶりのもの
淒 あまぐもがでる 「すごい」(凄)とは別字である。※すご(い)とも読める。(すごい→にすい、あまぐもがでる→さんずい)
漢 あまのがわ 「天漢」
錯 あまりをくう
柜 あまだれうけ
濩 あまだれのさま
辮 あみなったかみ 「辮髪」
霝
霅
霎
湒
あめがふる
瀝 あめかぜのおと
煥 あやあるさま
磈 あやうげないし
絹 あらいきぬ
粗 あらいこめ
蕩 あらいのぞく 「蕩除」
含 あらわれない
𤮳 あるきかたがただしくない
奻 いいあらそう
潑 いきいきしてる 「潑溂」
哽 いきがつまる
磊 いしのごろごろしているさま 「磊落」
矸 いしをなげる
砅
  1. いしをふんでみずをわたる
  2. もをかかげてみずをわたる
号 いたみさけぶ 「号泣」
獧 いぬがはねる
狟 いぬがゆく
猲 いぬくさい
狠 いぬがかみあうこえ
秱 いねがさかんな
稡 いねがみのらぬ
漚 いやがらせる
緂 いろがあざやか
刁 うごきゆれる
驢 うさぎうま ロバの別名である。
犇 うしがおどろく
牞 うしがちからがある
㸪 うしのあゆみがおそい
騞
  1. うしをさく
  2. うしをさくおと
「うまをさく」ならまだ理解できるが・・・。
玫 うつくしいいし
怳 うっとりする
纕 うでまくりする
疢 うまいもの
餕 うまがあせをかく
驋 うまがおいあう
𩢿 うまがおおきい
驣 うまがおどる
驇
  1. うまがおもい
  2. うまがおもいさま
駔 うまがさかん
馾
  1. うまがすすむ
  2. うまがねむる
「すすむ」と「ねむる」両方の意味を兼ねている。余りにも意味不明。
駉 うまがたくましい
驩 うまがたのしむさま
駗 うまがなやむ
𩡨 うまがゆく
餞 うまのはなむけ 「餞別」
𤬠 うりがころがる 誰得漢字。
飍
  1. おおかぜのおこるさま
  2. おどろきはしる
謈 おおごえでぬれぎぬをうったえる
辴
  1. おおわらいするさま
  2. おおわらいしている
𪋗 おとりのしか
廟 おもてごでん
憮 がっかりする
䫰 かみがすくないさま
畦 かみをまつるところ
莪 きつねあざみ 植物名。
狷
  1. きのみじかい
  2. こころがせまい
「狷介」
璱 ぎょくろのいろつやのすばらしいさま
𥇛 きょろきょろみまわす
磭 くちびるがおおきい
蜚 くびきりばった 別名「クビキリギス」「クビキリギリス」。キリギリス科の昆虫。
鞴 くるまのよこぎのおおい [韋]+[犬]、[韋]+[伏]、[革]+[伏]、も同じ読みであるらしい。これら3つは文字コード中に存在しない?
惢 こころごころ
嚘 ことばがさだまらない
噠 ことばがただしくない
孮
  1. こはながさかえる
  2. しそんがさかえる
𤲑 こめをたくわえるうつわ
椸 ころもかけ
盡 さもあらばあれ 詠嘆の語。
祡 しばをたいててんをまつる
璾 しょしょくをもるうつわ 「しょしょく」=「黍稷」。キビのことらしい。
𩏊
  1. せまりくるあらなみ
  2. なめしがわがかたい
全く異なる意味2つが、1つの漢字のなかに・・・!
𥰮 たけのこのつけもの
璑 たまについでうつくしいいし
璡 たまににたうつくしいいし
𤥔 たまをみがくしょくにん
臽
  1. ちいさいおとしあな
  2. おとしあなにおちる
  3. おとしあなにおとす
落ちる側、落とす側。どちらも同じ字で正反対の読みをする。摩訶不思議。
劦
協
ちからをあわせる 「協力」
餑 ちゃをいれるときにうえにうくあわ
蔘 ちょうせんにんじん 漢検1級の出題範囲内で最長の読みである。(漢検協会発行の『漢検要覧』に、この読みが掲載されている。実際に出題されたことは多分ない。)
䀸 ちらりとみる
覇
霸
つきのくらいぶぶん
朸 てんびんぼう
猇 とらがひとをかもうとするときのうなりごえ
犴 とらをおういぬ
嚌
  1. とりのかなしげなこえ
  2. かなしげなこえ
潣 ながれのたいらなさま
鼷 はつかねずみ
秀 はなさいてみのらぬ
搏 はりつけにする
嗇 ひかえめにする 「吝嗇」
痼 ひさしくなおらないやまい
众
  1. ひとがあつまる
  2. ひとがあつまるこえ
𤟃 ぶたのはは
鯁 ほねがのどにつっかえる
砉 ほねとかわとがはなれるおと 「砉然」
薜 まさきのかずら 植物名。
翀 まっすぐにてんくうたかくとびあがる
裋
  1. まつりのそなえもののおさがり
  2. まつりのそなえもののかざり
䁶
  1. まばたきしない
  2. めをしっかりひらいて
𤪫 まるくないたま
攸 みずのゆったりとながれるさま
枉 むじつのつみ 「冤枉」
緺 むらさきあおのひらひも
𥆞 めがまわる
穎 めざましまくら 警枕のこと。円い木で作った不安定な枕で、軍中にて眠ってしまわないように使われていた。
閄
  1. ものかげからきゅうにとびだしてひとをおどろかせるときにはっするこえ
  2. ものかげからいきなりとびだしてひとをおどろかせるときにだすこえ
ウィキペディアの生真面目ユーザーたちが閄の項目をおカタく解説しています。

真打ち登場というべき、あまりにも長すぎる読み。
なお、ウィキペディアの解説記事では、これは訓読みではなく「字義解説」として漢和辞典に載っているにすぎない、とバッサリ一刀両断されている。

瘣
  1. やまがたかくけわしい
  2. たかくけわしい
仚 やまのうえにひとがいるさま
脬 ゆばりぶくろ 膀胱のこと。
噩 りゅうぐうのつかい
𠱐 わらおうとする 笑えばいいと思うよ。

リスト2[編集]

一般的なパソコンでは表示できない文字についてはこちらで扱う。(一般のパソコンで表示できない漢字ほど愉快な読みがあったりするから皮肉なものだ)

PC入力できない左の漢字の手書き(画像が古いためUnicodeにあることが判明した漢字が混在している)。
  • [目]+[雟]:にくにくしげにみる
  • [疒]+[瞢]:びょうにんがあるく
  • [勹]+[窮]:みをかがめてつつしみうやまうさま

脚注[編集]


参考文献・ウェブページ[編集]

関連項目[編集]