親不知
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親不知 (おやしらず)とは、新潟県糸魚川市にある崖海岸のことである。天下の険とも言われた。
名称[編集]
近代以前、この海岸を横断する際は押し寄せる波の間を縫って走り渡った。この時には親は子を、子は親を顧みずに渡ったということから言われた。実際に平安時代末期にこの海岸で子を失った母親が悲しみの心を歌に詠んだという。また、読み方が漢文のように返り点の付く地名でもある。
概要[編集]
市振駅から親不知駅までを「親不知」、親不知駅から青海駅までを「子不知」という。
いずれも飛騨片成帯の垂直に切り立った崖海岸で、地形的には北アルプスの北端とされる。
長い年月によって波で浸食された申し訳程度の砂浜や浅瀬がある。
交通[編集]
北陸本線(現在のえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン)、国道8号が20世紀前半に建設されたが、北陸本線は昭和44年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正によって複線電化のトンネルが開通して隘路は解消された。国道8号は1968年に一部の道路がトンネルになったが、一帯には歩道がなく、徒歩旅行、自転車旅行には危険である。
北陸自動車道は親不知までは海上を高架橋で横断し、北陸新幹線も複線電化のトンネルが内陸部に建設されている。
その他[編集]
一般庶民の東西の交流が少なかったため、東日本と西日本の文化の境界になっている。