補充券

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補充券(ほじゅうけん)とは、鉄道路線バスにおいて通常の乗車券類の補完として発行される切符。

概要[編集]

鉄道駅バス駅の窓口に常備されていない乗車券類、もしくは乗車券発券端末で発券できない乗車券類を発行する際に用いるもの、または乗車券を持たずに飛び乗りで乗車した際に車内で発売される乗車券類である。

自動改札機での改札や運賃箱での精算に必要なコードデータを備えない事が大半である。

補充片道・往復・回数・定期乗車券[編集]

窓口に常備されていない駅までの補充乗車券。発券端末や高機能型券売機が普及した現在では殆ど見かけない。

そのため今ではマルスでは発売できない乗車券類(最長片道きっぷなど、あまりにも経路が複雑なきっぷの発券に使われることがほとんどであるが、JR北海道JR四国JR九州の一部の駅では、未だにこれを使用して乗車券の発売を行っている。 なお、経路が複雑な場合、発行には3人の係官の目視による確認が行われるため発券には数日かかるのが普通である。

補充連続乗車券(旅客営業規則第198条)というものもかつて存在していたが、坂北駅を最後にして常用するところは日本にはない。

料金専用補充券[編集]

通称料補。特急・急行料金や指定席・グリーン料金などの料金券を発券する際に用いられる。発券端末や高機能型券売機が普及した現在ではよっぽどのことがない限り発券されないが、JR北海道JR四国JR九州の一部の簡易委託駅では、未だにこれを使用して料金券の発売を行っているほか、JR東日本[1]JR西日本[2]の一部の駅ではこれを使用して指定席券の取次及び発売を行っている。

車内補充券[編集]

乗車券類を持たずに飛び乗りで乗車した旅客や、車内で乗車券類の変更を申し出た旅客に対し、乗務員が発券するもの。JRの車掌は大抵これを発券するための端末(車内補充券発行機)を所持しているが、銚子電鉄遠州鉄道など、未だに機械を導入せずに手作業で発売を行っている会社も存在している。かつては、この端末によって発券される車内補充券は入手が比較的容易であったが、ワンマン運転の線区を中心に入手が困難になりつつある。

なお補充券発行機の管理は厳格で、万が一盗まれても暗証番号を入力しないと使用できない仕組みとなっている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 小出駅など。
  2. 虎姫駅など。