磁気乗車券

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磁気乗車券(じきじょうしゃけん)とは、列車乗車に係る情報を磁気データで記録した乗車券(切符)。

概要[編集]

従前の係員の改札による厚紙による切符から、裏面にデータを刻した磁気塗布紙の切符とすることで、自動改札機導入による省人化、改札の迅速化、複数駅での乗降データの共有化を目的に1980年代後半以降、各地の大中規模の鉄道会社に急速に普及した[注 1]

交通系ICカードが普及しても、単発的な利用者に使用され、関西ではプリペイドカード回数券併用で利用されていた。

しかし、QRコードの普及と相俟って、関東の有力な鉄道事業者が、磁気塗布紙の購入コスト低減、データ書き込みの省力化、ICカード・磁気切符併用型自動改札機の保守コスト削減を目的に、2025年以降に磁気乗車券を廃止し、QRコード乗車券に移行することを発表した。

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  1. 香川県高松琴平電気鉄道のように、磁気乗車券を採用せずに、交通系ICカード採用に一足飛びした事業者もある。