老
老とは、
- 老化 - 人間や生物が時間の経過とともに生物の個体に起こる身体の機能低下やその過程。年老いること。老い。老化現象ともいう。
- 老人 - 高齢者。老齢。老年期。多く年を取った人。
- 上記が転じて、長年の経験で成熟すること。老舗など。
- 老檛 - ラオスの漢字表記。
「老」の漢字の成り立ち[編集]
部首は「おいかんむり」で、「老」という漢字が象形文字であり、腰を曲げて杖をつく老人の姿を表した象形がもととなっている。[2]
「老」は、小学校4年生で習う字。
その他[編集]
「老」の英語表記は、old。「老」の英語がoldの理由は、oldの語源は、「老」は、比喩的に、見た目が実際より古びている感じ、劣化して古臭い感じになり、物が腐ってくる感じに見え、結果的に衰えていくことに由来する。老朽化と同じである。oldは、他のものに例えると、腐敗に例えられる。人工的に古びた風合いを出す加工を指す。
「老いる」と「老ける」の違いは、意味が少し異なる。「老いる」は、実際に年を取って、若さを失い、だんだん老齢になる、つまり、老化することを指す。動詞、現在進行形の「老いる」は「老化」と全く同じ意味であり、前期高齢の開始年齢65歳に満たない年齢、65歳未満、40代後半以降の初老期、40歳以上の中年などを含むため、人生の後半における加齢である。老いるというのは、どこかで老人になることである。過去形の「老いた」は、65歳以上の高齢者[老年期、老人]のことである。「老ける」とは、肌・顔の見た目、容姿の変化が老化して見えることに重点があり、主に顔の老化に焦点を当てたもので、ある程度年を取った、ある程度老いた、ある程度老化したという感じで、劣化の度合いが増すことで、若さを失いかけるという意味を含むので、大人びることでもあり、年齢と関係があるわけではない。
「老人」と「老化現象」の違いは、共通点は、両者が指し示す対象が「老」であり、「老いる」に関連している。「老人」は、過去形の「老いた」と同じで、年齢をだいぶ重ねた人で、65歳以上の方、高齢者のことである。「老化現象」は、現在形の「老いる」と同じ意味で、年齢の進行形とともに起こるプロセスで、だんだん老人になるという意味で、前期高齢に満たない年齢、40代後半以降の初老期、40歳以上の中年などを含む。
「老いる」は形容詞、形容動詞、現在進行形で、「老化」は名詞の一つである。
「老け見え」の英語表記は、looks older。
「老人」と「老衰」の違いは、「老衰」は、亡くなった人に対して使う言葉であり、「老人」は、生きている人に対して使う言葉で、おおむね人生の晩年のことである。
「老」が、小学校4年生で習う字の理由は、子ども時代の日常生活圏において、身近な家族のうち、祖父と祖母に触れる機会がよくあることと、画数は「若」より少なく、画数的に習う漢字の数が最も多い学年に当たるからである。