竹内英明の自殺問題
竹内英明の自殺問題は、兵庫県知事の斎藤元彦のパワハラ疑惑等を調査する百条委員会にて調査を行なっていた竹内英明が、日本維新の会所属であった増山誠・岸口実による立花孝志への伝達と[1][2][3][4]、立花によるソーシャルメディア情報拡散(日本の法律上では刑事罰対象となる)が原因で激しい誹謗中傷を受けた事により精神的に追い詰められ、2025年(令和7年)1月18日[5]に自殺による死亡が発見され、更にその後も立花とその関係者らによる誹謗中傷とソーシャルメディア情報拡散が原因による自殺事件が2025年(令和7年)4月8日に発生した事等による一連の連続自殺事件問題である。
竹内の死亡に関し、斉藤は誹謗中傷を批判しつつも、起因となった立花らに対しては言及しなかった[6]。またパワハラ疑惑のあった斉藤が2024年兵庫県知事選挙にて再選した理由は、立花による情報発信とされている[7][8][9][10][11][12]。
この問題により「非公然性」の記述が無い刑法231条(侮辱罪)や、日本国憲法・刑罰の微弱さが露わとなった[13][14]。
竹内は日本のパワーハラスメント問題に取り込み、パワハラ撲滅のために戦っていたとされており、竹内の死は多くの日本人から悲しまれた[15][16][17][18][19][20][21]。
経緯[編集]
竹内英明 自殺事件関連(2024年 -)[編集]
竹内英明は兵庫県知事の斎藤元彦のパワハラ疑惑等を調査する百条委員会にて調査を行なっていたが、日本維新の会所属であった増山誠が立花孝志に告発内容の調査を担う百条委員会の録音データを渡し[15][22][23][24]、同じく日本維新の会所属であった岸口実は知事選期間中に立花と会い、委員だった竹内英明を「(告発問題の)黒幕」と呼ばわりする紙を渡し(その紙の内容は報道機関によって報道されていたわけではなく、信憑性の低い情報)[15][22][23][24]、2024年11月に立花がそれをソーシャルメディア上で拡散した事が原因で竹内は激しい誹謗中傷を受け[15][16][17][18][19][20][21]、県議を辞職。
精神的に追い詰められ[16][17][18][19][20][21]、その後に姫路市内の自宅書斎で無意識状態で発見され、2025年1月18日に死亡が確認された[16][17][18][19]。死因は自殺と見られている。竹内を自殺に追い込んだ関係者は合計で7人いるとされている[15]。
情報拡散に起因する誹謗中傷が原因で竹内が自殺した事は、複数の関係者が証言している[15][16][17][18][19][20][21]。
竹内の死亡に関し、斎藤元彦は誹謗中傷を批判しつつも、起因となった立花らに対しては言及しなかった[6]。またパワハラ疑惑のあった斉藤が2024年兵庫県知事選挙にて再選した理由は、立花による情報発信とされている[7][8][9][10][11][12]。
竹内死後の立花孝志・政治系インフルエンサー・元政治家等による虚偽情報拡散[編集]
また立花孝志は竹内英明の死後にも「竹内が県警から任意聴取を受けて逮捕される予定だった」という趣旨の情報をソーシャルメディア上で発信し、また一部の政治系インフルエンサーや元政治家等も、立花の発信内容が真実であるかのような情報発信を行い、広く流布された[25][26][27][28]。
しかし兵庫県警察はこの趣旨の情報をはっきりと否定しており、2025年1月20日の兵庫県議会警察常任委員会では村井紀之本部長が立花らによる発信の内容を「事実無根」「虚偽」と否定した[28]。
また立花らに対する名誉毀損容疑の捜査の可能性・知事選を巡る他の告訴・告発事案等について、適切に対応する旨である事を藤森大輔刑事部長が言及した[28]。
この警察の発表に対し、立花は虚偽の情報であった事を認めて謝罪したが、オンライン上での謝罪となっており、その真意は不明である[28]。
この直後の3月14日には立花孝志襲撃事件が発生した。
みんなでつくる党ボランティアスタッフ 自殺事件関連(2025年 -)[編集]
また竹内の自殺事件にも、立花孝志とその関係者らによる誹謗中傷とソーシャルメディア情報拡散により、みんなでつくる党のボランティアスタッフの自殺事件が発生した[29]。
2025年4月15日、みんなでつくる党(旧NHK党)は東京都内の記者会見にて、党のボランティアスタッフだった男性が自殺した事と、その原因が立花であった事を明らかにした[30]。
自殺した男性の名前は岩井清隆と公表され、岩井はソーシャルメディア上で立花やその関係者らのアカウントから誹謗中傷のコメントを受け、2025年1月に立花が岩井の住所が特定できる内容をXに投稿・拡散した事により岩井は激しい誹謗中傷に遭い、更に岩井は自身の自宅周辺を歩き回る人物の姿を見かけるようになったといい、それが原因となって岩井は4月8日に自殺した[29][30]。岩井は弁護士に「家族に危害が加えられないか不安だ」と話していたといい、プライバシーが侵害されたとして立花に損害賠償を求める訴訟も起こしていた[30]。
岩井の遺書には「私、岩井清隆は、死地への旅立ちを決意しました。その理由や経緯についてまとめて、これをもって私の遺書、激烈なる抗議としたいと思います」「私が死を選んだ、選ばざるを得なかった最大の理由は立花孝志です。彼の存在と言動、行状が無ければ、決して死を考えることは無かったと断言します」と記されてあった事が確認されており、立花が自殺の原因となった事が明らかにされた[29]。
脚注[編集]
- ↑ プチ鹿島 (2025年2月25日). “《兵庫知事疑惑》「ひどい。こんなにギョッとしたのは」兵庫県関係者の衝撃的な証言が…亡くなったX氏を追い込んだ7人の脅迫者” (日本語). 文春オンライン. 2025年4月16日確認。
- ↑ 日本放送協会 (2025年2月20日). “維新 増山兵庫県議 非公開の百条委音声データを立花氏に提供 | NHK”. NHKニュース. 2025年4月16日確認。
- ↑ “立花孝志氏へ情報提供の増山誠県議を「除名」、岸口実県議は「離党勧告」検討…兵庫維新の会” (日本語). 読売新聞オンライン (2025年2月24日). 2025年4月16日確認。
- ↑ “岸口兵庫県議、百条委委員を辞任意向 立花氏の面会同席で「けじめ」” (日本語). 毎日新聞. 2025年4月16日確認。
- ↑ “元県議の竹内英明氏死去=兵庫” (日本語). 時事通信ニュース. 2025年1月19日確認。
- ↑ a b “斎藤知事「心ない誹謗中傷しないで」 立花氏への呼びかけは明言せず:朝日新聞” (日本語). 朝日新聞 (2025年1月22日). 2025年4月17日確認。
- ↑ a b “MSN”. www.msn.com. 2025年4月17日確認。
- ↑ a b “識者が改めて分析、SNSパワーで勝利した斎藤元彦知事、貢献したのはPR会社ではなくやはり立花孝志氏 2024年を振り返る【JBpressセレクション】 | JBpress (ジェイビープレス)” (日本語). JBpress(日本ビジネスプレス). 2025年4月17日確認。
- ↑ a b 「週刊文春」特別取材班 (2025年3月18日). “斎藤元彦の“冷血”を暴く 自死県議から週刊文春へのLINE《県議妻が胸中告白》|短期連載「冷血の知事」最終回” (日本語). 週刊文春 電子版. 2025年4月17日確認。
- ↑ a b “斎藤知事「心ない誹謗中傷しないで」 立花氏への呼びかけは明言せず:朝日新聞” (日本語). 朝日新聞 (2025年1月22日). 2025年4月17日確認。
- ↑ a b “〈兵庫県知事選に“物議”〉「立花さんに感謝」斎藤知事の“自称広報”PR会社女性社長が投稿動画を削除していた…落選の稲村陣営は刑事告訴 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け” (日本語). 集英社オンライン (2024年11月22日). 2025年4月17日確認。
- ↑ a b “斎藤氏再選にN党・立花氏も寄与? 動画視聴数は本人の10倍超も” (日本語). 毎日新聞. 2025年4月17日確認。
- ↑ “兵庫県警、SNSの誹謗中傷「刑事上・民事上の責任」Xで警告 元県議死亡、根拠なき情報拡散受け | ラジトピ ラジオ関西トピックス” (日本語). ラジトピ (2025年1月24日). 2025年4月16日確認。
- ↑ “立花氏の竹内元県議に対する「死者の名誉毀損罪」の成否を考える(郷原信郎) - エキスパート” (日本語). Yahoo!ニュース. 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c d e f プチ鹿島 (2025年2月25日). “《兵庫知事疑惑》「ひどい。こんなにギョッとしたのは」兵庫県関係者の衝撃的な証言が…亡くなったX氏を追い込んだ7人の脅迫者” (日本語). 文春オンライン. 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c d e “兵庫・竹内元県議に対する誹謗中傷の拡散 きっかけのひとつの“文書”は誰が作成し、誰が立花孝志氏に渡したのか 証言をもとに検証【報道特集】” (日本語). TBS NEWS DIG (2025年2月22日). 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c d e 仁雄, 粟野 (2025年1月23日). “「奥さんは立花氏の脅しに怯えて錯乱状態だった」亡くなった元兵庫県議・竹内英明氏が最後にこぼした「しんどいわ」の真相とは” (日本語). 文春オンライン. 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c d e 毎日放送, MBS. “『斎藤知事の印象操作をした黒幕は...』立花孝志氏が入手の”リーク文書”「渡していない」と岸口県議は否定 兵庫県知事選の裏にあったそれぞれの思惑 | 特集” (日本語). MBSニュース. 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c d e “追い詰められていた元兵庫県議の竹内英明さん 「でっち上げ」と発言した立花孝志氏は【報道特集】” (日本語). TBS NEWS DIG (2025年1月25日). 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c d “自殺した兵庫県議が「最もショックだったこと」とは 「高校の同級生に個人情報をさらされた」” (日本語). デイリー新潮 (2025年1月29日). 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c d 産経新聞 (2025年1月20日). “誹謗中傷で「別人のようになってしまった」 死亡した竹内元県議と親交のあった県議ら悼む” (日本語). 産経新聞:産経ニュース. 2025年4月16日確認。
- ↑ a b 日本放送協会 (2025年2月20日). “維新 増山兵庫県議 非公開の百条委音声データを立花氏に提供 | NHK”. NHKニュース. 2025年4月16日確認。
- ↑ a b “立花孝志氏へ情報提供の増山誠県議を「除名」、岸口実県議は「離党勧告」検討…兵庫維新の会” (日本語). 読売新聞オンライン (2025年2月24日). 2025年4月16日確認。
- ↑ a b “岸口兵庫県議、百条委委員を辞任意向 立花氏の面会同席で「けじめ」” (日本語). 毎日新聞. 2025年4月16日確認。
- ↑ “(社説)兵庫県と立花氏 虚偽の発信 放置できぬ:朝日新聞” (日本語). 朝日新聞 (2025年1月29日). 2025年4月16日確認。
- ↑ “立花孝志氏の竹内元県議巡る投稿は虚偽だった?警察が完全否定、今後の捜査は #専門家のまとめ(前田恒彦) - エキスパート” (日本語). Yahoo!ニュース. 2025年4月16日確認。
- ↑ “兵庫県・竹内元県議の“虚偽の事実”をネット上に流布した面々…「死者の名誉毀損」で問われるべき“法的責任”とは(弁護士JPニュース)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c d “県警本部長「全くの事実無根、明白な虚偽」と否定 立花氏のSNS投稿巡り、異例の発言 <警察常任委員会・主なやりとり>” (Japanese). 神戸新聞NEXT (2025年1月20日). 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c 瑛麗瑠, 橋酒. “みんなでつくる党のスタッフ死去が正式発表される。「誹謗中傷という暴力が命を奪う現実を変えるため」” (日本語). All About ニュース. 2025年4月16日確認。
- ↑ a b c “「SNS上の中傷でスタッフが死亡」みんなでつくる党が会見で公表:朝日新聞” (日本語). 朝日新聞 (2025年4月16日). 2025年4月16日確認。