礼拝
礼拝(れいはい、らいはい)は、宗教において神や仏などの信仰対象を敬い、拝むこと。また、そのための儀式や集会をいう。一般には「れいはい」と読み、仏教では主に「らいはい」と読む[1]。
概要[編集]
礼拝は、信仰対象に対する敬意、帰依、感謝などを表す行為である。祈りや歌、聖典の朗読、頭を下げる動作、合掌、平伏など、言葉や身体の動作によって表現される。個人で行うものと、共同体の儀式として集団で行うものがあり、形式や意味付けは宗教・宗派によって異なる[1]。
各宗教における礼拝[編集]
キリスト教[編集]
キリスト教では、神に祈りや賛美、感謝をささげる行為を指す。教会で行う集会も「礼拝」と呼ばれる[1]。
例えばプロテスタントの教会では、聖書の朗読、説教、讃美歌、祈りなどを組み合わせて礼拝を行う。聖餐を行うこともある[2]。
カトリック教会では、聖書の朗読などを行う「ことばの典礼」と、聖体を中心とする「感謝の典礼」からなるミサが行われる[3]。正教会では礼拝を奉神礼と呼び、その中心となるのが聖体礼儀である。聖体礼儀は、日曜日にあたる主日や祭日を中心に行われる[4]。
イスラム教[編集]
イスラム教には、サラートと呼ばれる定型の礼拝がある。1日5回の礼拝を基本とし、ムスリム(イスラム教徒)の重要な宗教的実践のひとつとなっている[5]。
礼拝に備えて行う洗浄をウドゥーといい、祈る際にはメッカのカーバに向かう方向であるキブラを向く。クルアーンの朗誦や神への賛美とともに、立つ、腰をかがめる、地面にひれ伏す、座るといった動作を組み合わせる[5]。
礼拝はモスクに信徒が集まって行うほか、清浄な場所で個人でも行える。金曜日の集団礼拝には特に重要な位置付けがあり、イマームのもとでの礼拝やフトバ(説教)が行われる[6]。
仏教[編集]
仏教では「らいはい」と読むことが多く、仏や菩薩などに敬意や帰依を表す行為をいう。手のひらを合わせる合掌、頭を下げる低頭、身体を地に伏せる五体投地などの形式がある[1][7]。
礼拝は法要などの儀礼にも組み込まれる。例えば浄土宗では、阿弥陀仏への帰依を表す礼拝に、身体を深く伏せるものから頭を下げるものまで複数の作法を定め、儀礼に応じて用いている[7]。
神道の拝礼・参拝[編集]
神道では、神社への参拝に際して、神前で拝礼を行う。神社本庁は一般的な作法として「再拝・二拍手・一拝」を示しており、頭を下げる動作や拍手によって敬意や感謝を表す。具体的な作法には神社ごとの違いもある[8]。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ a b c d 礼拝 『デジタル大辞泉』『改訂新版 世界大百科事典』『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』ほか、コトバンク、2026年10月22日閲覧。
- ↑ 礼拝ではどのようなことをするのですか? 日本キリスト改革派 関キリスト教会、2026年10月22日閲覧。
- ↑ ローマ・ミサ典礼書の総則 第28項、カトリック中央協議会、2026年10月22日閲覧。
- ↑ 正教会とは 日本正教会、2026年10月22日閲覧。
- ↑ a b Salat: Daily Prayers ハーバード大学 The Pluralism Project、2026年10月22日閲覧。
- ↑ 用語解説1:モスク 東京大学東洋文化研究所、2026年10月22日閲覧。
- ↑ a b 礼拝 『新纂浄土宗大辞典』、2026年10月22日閲覧。
- ↑ 参拝方法 神社本庁、2026年10月22日閲覧。