石瀧豊美
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石瀧 豊美(いしたき とよみ、1949年 - )は、福岡県の郷土史家。
福岡市生まれ。宮崎県日向市で少年期を過ごす[1]。1970年佐賀大学理工学部物理学科中退[2]。独学で歴史研究の道に入り、福岡の歴史を研究する[3]。2001年と2002年に福岡県部落解放・人権研究所の事務局長を務め、2003年にイシタキ人権学研究所を開設し、著作の刊行とホームページを通じての情報発信を行う[4]。イシタキ人権学研究所所長、福岡地方史研究会会長、福岡県地方史研究連絡協議会(福史連)副会長、福岡県人権研究所理事、福岡教育大学非常勤講師。明治維新史学会、教育史学会、軍事史学会に所属[5]。「多くの自治体史の執筆・編集に関わる。福岡に本拠を置いた政治結社・玄洋社も長年研究し、2010年には『玄洋社・封印された実像』を刊行するなど、玄洋社を再評価する動きに影響を与えた」として[6]、第37回(平成24年度)福岡市文化賞(郷土史部門)受賞[4]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『玄洋社発掘――もうひとつの自由民権』(西日本新聞社[西日本選書]、1981年、増補版1997年)
- 『解死人の風景――差別があたりまえだったころ』(イシタキ人権学研究所、2003年)
- 『部落史再入門 上巻 鳥の目と虫の目で見る部落史』(イシタキ人権学研究所、2003年)
- 『部落史再入門 下巻 身分が見える、身分がわかる』(イシタキ人権学研究所、2003年)
- 『部落史は思ったよりおいしい――石瀧豊美講演録』(イシタキ人権学研究所、2004年)
- 『筑前竹槍一揆の研究――廃藩置県・解放令・筑前竹槍一揆、明治四年〜六年の福岡』(イシタキ人権学研究所、2004年)
- 『身分としての百姓、職業としての百姓』(イシタキ人権学研究所、2007年)
- 『近代福岡の歴史と人物――異・偉人伝』(イシタキ人権学研究所、2009年)
- 『玄洋社・封印された実像』(海鳥社、2010年)
- 『筑前竹槍一揆研究ノート』(花乱社[花乱社選書]、2012年)
- 『頭山満・未完の昭和史――日中不戦の信念と日中和平工作』(花乱社、2023年)
共著[編集]
- 『筑前竹槍一揆論』(上杉聰共著、海鳥社[海鳥ブックス]、1988年)
- 『部落解放史の最前線――啓発・教育の現場と研究をつなぐ』(服部英雄、寺木伸明、布引敏雄共著、福岡県人権研究所編、福岡県人権研究所[ブックレット菜の花]、2013年)
- 『黒田官兵衛目薬伝説――目の神、鉄の神、足なえの神』(桃山堂編、奥沢康正、浦上宏、芝本満、神崎勝、芥田博司、宝賀寿男、長谷川博美、蒲池明弘共著、桃山堂、2014年)
- 『福岡県の近現代』(有馬学、小西秀隆共著、山川出版社、2021年)
編著[編集]
- 『博多謎解き散歩』(編著、KADOKAWA[新人物文庫]、2014年)
監修[編集]
- 『目で見る福岡市の100年』(郷土出版社[目で見る福岡県の100年シリーズ]、2001年)
- 『目で見る宗像・糟屋の100年』(郷土出版社[目で見る福岡県の100年シリーズ]、2001年)
- 『目で見る筑紫・太宰府の100年』(郷土出版社[目で見る福岡県の100年シリーズ]、2001年)
- 『図説 福岡・宗像・糸島の歴史』(郷土出版社[福岡県の歴史シリーズ]、2008年)
- 粕屋町立歴史資料館編『郡廰記録 上』(粕屋町教育委員会[粕屋町立歴史資料館収蔵史料]、2008年)
- 『保存版 宗像・福津・古賀の今昔』(郷土出版社、2010年)
出典[編集]
- ↑ 『頭山満・未完の昭和史:日中不戦の信念と日中和平工作』石瀧豊美著 花乱社
- ↑ 福岡県の近現代 紀伊國屋書店
- ↑ 福岡市政だより2012年10月15日号
- ↑ a b プロフィール イシタキ人権学研究所
- ↑ 玄洋社・封印された実像 紀伊國屋書店
- ↑ ■石瀧豊美氏、福岡市文化賞受賞 [編集長日記]図書出版 花乱社、2012年9月26日