皇帝のいない八月
ナビゲーションに移動
検索に移動
皇帝のいない八月(こうていのいないはちがつ)とは、小林久三の小説を原作とした1978年(昭和53年)公開の日本映画である。
概要[編集]
原作小説の作者である小林は三矢研究の存在を知り、三無事件をモデルに書き上げた。
映画は山本薩夫が監督し、松竹の配給で公開された。大物政治家と組んで武力クーデターを起こし、右翼政権樹立を目指そうとする自衛隊の反乱分子とそれを秘密裏に鎮圧しようとする政府の攻防を描く。主な舞台は反乱分子の一部に乗っ取られた国鉄の寝台特急さくら号の車内で、鉄道パニック映画の要素も併せ持っている。
なお内容が内容なだけに、国鉄・自衛隊双方から撮影協力を断られ、寝台特急は全てセットや特撮を利用して撮影し、自衛隊の火器・車両などは戦国自衛隊の撮影に際して作成された物を使用している。なおクライマックスでさくらを爆破したことが国鉄の逆鱗に触れ、松竹だけでなく国内の全ての映画会社に対して「国鉄は今後一切映画への撮影協力をしない」なんて通達を出した逸話が残っている。