甲州
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甲州(こうしゅう)は、甲斐国の別称である。
概要[編集]
甲斐国は奈良時代の律令制で令制国の一つとして成立した。 鎌倉時代の吾妻鏡に「駿河目代多勢を率い、甲州に赴くの処、不意にこの所に相逢う」(10月14日 癸巳)、「その詞に云く、加々美甲州に下向の事、聞こし食され候いをはんぬ。」(10月19日 戊戌)と書かれるので、鎌倉時代には「甲州」が成立していた。
江戸時代以降[編集]
江戸時代には「甲州道中(甲州街道)」が知られており、「甲州ぶどう」は甲斐国(山梨県)の特産品として江戸で知られていた。江戸の儒学者・荻生徂徠は『峡中紀行』で勝沼を「甲州葡萄は此国の名物なり」と書いた。明治時代には山梨県で本格的なワイン造りが始まり、甲州ぶどうを使った「甲州ワイン」が日本産ワインの代表ともなった。 明治時代の甲武鉄道は、甲州と武州をつなぐ鉄道であった。甲州牛は品質ランク4等級以上の厳選された甲州で育った黒毛和牛を言う。「甲州市」は平成17年に塩山市、勝沼町、大和村が合併して誕生した市である。