水晶の夜

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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水晶の夜とは、ナチスによるユダヤ人排斥事件。

1938年11月、ユダヤ人のヘルシェル・グリュンシュパン(当時17歳)がドイツ人の外交官エルンスト・フォム・ラートを暗殺した。この報復としてドイツ中のナチスにより、ユダヤ人の商店や住宅、シナゴーグ(ユダヤ教徒が集まる教会)が襲撃・破壊された。破壊により散乱したガラス片がまるで「水晶」のように輝いていたため、この事件は水晶の夜と呼ばれるようになった。ナチスの宣伝相ゲッベルスはこの事件をうまく利用し、人種的憎悪を煽った。騒動後、多くのユダヤ人が逮捕され強制収容所送りとなった。さらに多額の賠償金も課せられた。