正義の殺人鬼

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正義の殺人鬼』(せいぎのさつじんき)は、鈴木優太の初連載作品であるサスペンス漫画[1]

週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2016年9号(2016年1月28日発売)[1]から、同年35号まで連載された。単行本は全2巻、単行本収録は25号掲載の第17話まで。

なお、初掲載となる9号では1話と2話が同時掲載されている[1]

あらすじ[編集]

梅美は気付くと高校裏の廃工場にいた。友人たちから廃工場の探索へとやって来たのだと告げられ、梅美自身も大いに乗り気だったと告げられるが、梅美にはまったく記憶になかった。「廃工場の巨大エレベーターは地下世界に繋がっている」という噂話をしていると、巨大エレベーターが動き出した。

巨大エレベーターの前にいた怪しい男・ナグリに誘われ、梅美たちは巨大エレベータに乗って地下へと向かうが、ナグリは巨大エレベータ内で梅美の友人たちを殺し始め、地下に到着するとナグリは「地下は殺人鬼が徘徊する狂った空間」であることを告げると去っていった。

ナグリの言う通りに地下は殺人鬼たちの巣窟であり、生き残った梅美の友人たちも殺され、生き延びた梅美たちは散り散りになり、梅美も独りになってしまう。「正義の味方」を名乗る仮面の殺人鬼から梅美は地下の住人であり、友人たちも梅美の心が生み出した幻の存在であることを伝え、苦しまずに死ねる薬物を差し出して、服毒自殺を勧めた。

梅美はポケットの中に入っていたまるおのメモから、友人たちが幻の存在ではなかったと確信し、服毒を拒否する。仮面の殺人鬼は、梅美に奇妙なナイフを渡して立ち去った。

ナイフは梅実の声に反応してしゃべり始める。ナイフのミカエリビナン、通称ポン助からのアドバイスに従って殺人鬼たちの襲撃をかわしつつ、地上へ脱出しようと徘徊する梅美の前にコンビニエンスストアが現れる。そのコンビニは商品が恐ろしく高であり、支払いをせずに店を出た者は体が溶けてしまうのだった。コンビニを出ることができなくなった梅美は、コンビニで働いて支払いを済ませようとするのだが、殺人鬼を専門に狩る「殺人鬼狩りのヴォイスが来店。ヴォイスのアドバイスでコンビニからの脱出に成功する。

梅美は、自分がすでに事故で死んでおり、地下は死後の世界であることを知る。目的と行き場所を失った梅美は、ヴォイスに自分を雇ってくれるように懇願する。

脚注[編集]

  1. a b c 廃工場のエレベーターから始まるサスペンス、週チャン新連載「正義の殺人鬼」”. コミックナタリー (2016年1月28日). 2025年9月18日確認。