正方行列

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正方行列とは、行の数と列の数が同じ行列である。

概要[編集]

正方行列は、入力・出力も同じ次元のベクトルとなる線形写像を、数字の並びで表したものである。

正方行列で、以下の様な式を満たす複素数r、ベクトルVの組が存在することがある(ただしVは零ベクトル、即ち全ての元が0となるベクトルでは無い)。

AV=rV

この時、Vを固有ベクトル、rを固有値と呼ぶ。一般的に、N次元の行列は最大でN個の固有値を持ち、固有ベクトルを最大N方向分持つ。0を固有値として持たない行列を正則行列と呼ぶ。

例えば、行列

A=(210010113)

は、v1=(1,1,0), v2=(1,0,1), v3=(0,0,1)を固有ベクトルとして持ち、対応する固有値は順にe1=1, e2=2, e3=3である。この時、次の様に、元の行列に固有ベクトルからなる行列、およびその逆行列を掛ける演算を行うと、対角線だけに数字が並ぶ行列に変化させることができる。

(v1v2v3)1A(v1v2v3)=(e1000e2000e3)

具体的に数字を入れると以下の様になる。

(110100011)1(210010113)(110100011)=(100020003)

この操作のことを、対角化と呼ぶ。対角化は、全ての正方行列で可能ではなく、対角化できるケースとできないケースがある。