松本史朗
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松本 史朗(まつもと しろう、1950年 - )は、仏教学者。
袴谷憲昭、松本史朗、伊藤隆寿などの仏教理解は「批判仏教」と呼ばれる[1]。袴谷が論文「道元理解の決定的視点」(『宗学研究』第28号、1986年3月)で道元は本覚思想を批判したと主張したことが「批判仏教」の発端となった[2]。松本は1986年6月に開催された印度学仏教学会の研究大会で「如来蔵思想は仏教にあらず」という題の発表を行った[2]。この発表は論文化され(『印度學佛教學研究』第35巻第1号(通号69号)、1986年12月)、学界に大きな衝撃を与えた[2]。松本は袴谷の後輩かつ学問的な盟友であったが[2]、論文「『唯信鈔』について」(『駒澤大学仏教学部研究紀要』第57号、1997年3月)で「私は、一九九七年七月一七日をもって、袴谷憲昭氏と絶交せざるを得なかった。氏の無責任な論説と行為は許されないものと思う」と発表した[3]。
著書[編集]
- 『縁起と空――如来蔵思想批判』(大蔵出版、1989年)
- 『仏教への道』(東京書籍[東書選書]、1993年)
- 『禅思想の批判的研究』(大蔵出版、1994年)
- 『チベット仏教哲学』(大蔵出版、1997年)
- 『道元思想論』(大蔵出版、2000年)
- 『法然親鸞思想論』(大蔵出版、2001年)
- 『仏教思想論(上・下)』(大蔵出版、2004-2013年)
- 『法華経思想論』(大蔵出版、2010年)
- 『仏教思想批判』(法藏館、2021年)