東武9000系電車

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東武9000型電車とは、1981年に登場した東武鉄道の車両。

概要[編集]

東京メトロ有楽町線との相互直通運転用車両として開発された。試作車と量産車として区別され、マイナーチェンジ版で当たる9050型もある。

車体[編集]

オールステンレス車体だが、9108Fのみビードプレス加工がなされている。マルーン色の帯が巻かれている。方向幕はLED化された。

走行機器[編集]

チョッパ制御を採用。試作車では制御装置の素子を逆導通サイリスタを採用していたが、量産車ではGTOサイリスタに変更された。

副都心線対応工事[編集]

ドア位置が微妙に異なる試作車(9101F)以外には副都心線対応工事がなされた。これに伴って内外装のリニューアル工事も行われているが、床下機器はほとんどそのままとされた。

外装は、前照灯は東武30000系電車から使われているHIDに取り替えられた。従来は取り付けられていなかったスカートの設置も行われた。方向幕は従来のフィルム式からフルカラーLEDに取り替えられた。

内装は、座席のバケットシート化、化粧板の張り替え、車内案内表示装置の取り付けが行われた。車内案内表示装置は1段の3色LEDで、千鳥配置となっている。車内案内表示装置の設置によりドアチャイムが流れるようになった。

現状[編集]

2024年現在、量産車は全車が現役であるが、2026年以降90000系への置き換え計画がある。試作車は故障を起こしたあと長期休車の末2023年10月に廃車された。

運用区間[編集]

地下鉄直通向け車両ではあるが、地上運用でも使用される。また、東急新横浜線に試運転で入線実績があるほか、南栗橋車両管区での検査後には東武スカイツリーライン東武日光線で試運転を行う場合がある。

関連項目[編集]