朱のチーリン

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朱のチーリン』(あかのチーリン、中国語: 朱麒麟英語: qílín of vermilion)は、向井沙子による古代中国の三国時代を舞台とした中華歴史ロマン漫画[1]

概要[編集]

ビッグコミック』(小学館)にて2024年7号(2024年3月25日発売)[2]から2025年12号[3]まで連載された。全30話。単行本は全4巻。

実在の人物・姜維(字は伯約)を主人公とし、異民族儒教とをテーマに描く。

タイトルは「朱の麒麟」の意。姜維が「麒麟児」と呼ばれていたことから。

あらすじ[編集]

古代中国の時代。漢では、儒教の教えから「人」である漢人と、「獣」と呼ばれる儒教を理解しない異民族の2つに分けられていた[1]

漢の名家の嫡男・姜維は、正義感の強い性格で「名家の務めは民を守ること」と、友人たちに説く[1]。姜維はある日、父が連れてきた奴隷である異民族の少年・姚宇よううと出会う。姚宇は髪を長く伸ばし、女性とも親しげに話すといった姜維からしてみれば有り得ない振る舞いをする[1]

嫌がらせを受けていた姚宇を助けた姜維だったが、助けた理由は「妻子と奴隷は父の所有物。父のものが傷つけられるのを黙って見過ごすのは親不孝であり、儒教において許されない」というものだった[1]。しかし、姚宇は「儒教ってやつは意味がわからない」「自分と姜維の問題に父親は関係ない」と、姜維の考え方に異を唱えた[1]

姚宇と接するうちに姜維は、それまで当たり前であり絶対的に正しいと儒教の教えはもしかしたら間違っているのかもしれないと思い始める。

脚注[編集]

  1. a b c d e f 岸野恵加 (2024年12月26日). “「朱のチーリン」自分の中の“当たり前”を疑え、正義を追い求める男たちの中華歴史ロマン”. コミックナタリー. 2025年10月4日確認。
  2. “麒麟児”と呼ばれた男を描く中華歴史ロマン、ビッグコミック新連載「朱のチーリン」”. コミックナタリー (2024年3月25日). 2025年10月4日確認。
  3. ビッグコミック 12号”. 2025年10月4日確認。

外部リンク[編集]