最後はきみだ
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「最後はきみだ」は手塚治虫の戦争漫画。
『別冊少年サンデー』(小学館)1963年正月号に掲載された。
あらすじ[編集]
ゲンの住む村は、ある日突然ミグルシャ国海兵隊に占領される。ミグルシャ司令官は村人を監視下におき、勝手なことをする者は射殺すると集めた村人たちに通告した。
学校の教師は、この事態を山を越えた先の飛行場へ連絡するため、ゲン、ヨッツン、チンチクの3人に手紙を託した。
ミグルシャ兵の追撃と道中で聞こえてきたミグルシャの放送に惑わされ、死の恐怖に耐えきれなくなり、ヨッチンとチンチクは逃げ出し、ゲンは2人に絶交を言いつけ、独りで山を越える。「最後に残っているのは君だけだ」というミグルシャの放送の声を背にゲンは山を越える。
飛行場で待ち受けていたのは、ミグルシャ司令官だった。遅かったかと崩れ落ちるゲンに教師が声をかける。日本とミグルシャとの間に友好が結ばれ、戦争は終わったのだと。
ゲンの心には失った友情の痛みだけが残った。