拡幅車体
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拡幅車体(かくふくしゃたい)とは、普通の鉄道車両の車体よりも幅を広げた車体のことである。
概要[編集]
これまで、鉄道車両というのはホームに当たらないようにした車体というのが普通だった。しかし実際の車両限界は3,000mm近くあり、ホームに合わせた2,800mmくらいの幅というのは車両限界からすると明らかに持て余しており、もっと幅を広く取りたくなった。そこで、車両限界に合わせた3,000mm近い幅を持たせながら、裾絞りを設けてホームには干渉しないようにした。これが拡幅車体である。
元祖は国鉄151系電車であると考えられ、最大車体幅は2,946mmとなっている。
国鉄においては特急・急行・近郊型の車両にのみ用いられていたが、私鉄では小田急電鉄のように通勤型でも拡幅車体を採用する会社が増え、JRになってからはJR西日本207系電車やJR東日本E231系電車から拡幅車体を採用し始め、通勤型でも拡幅車体を採用するのが一般的になった。
一方、地下鉄では車両限界が国鉄の3,000mm近い限界とは程遠く、2,900mm未満という路線が多いため、一般的に拡幅車体は用いられない。しかし、地下鉄でも車両限界ギリギリまで幅を広くした小田急9000形電車など、拡幅車体の車両も一部存在するほか、地下トンネルのある路線でもりんかい線やJR東西線のように車両限界が広い場所では拡幅車体を採用している。
また、国鉄の私鉄買収路線でもJR鶴見線のように車両限界が他路線よりも狭い場所があるため、そのような路線にはストレート車体を採用せざるを得なくなっている。