山陽6000系電車

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山陽6000系電車(さんよう6000けいでんしゃ)は、山陽電気鉄道で運用される車両の1形式。

概要[編集]

老朽化が進んだ既存車両3000系の代替用の新型車両として、「環境にやさしく、安全・快適な車内空間の提供」のコンセプトのもと、サービス面や安全面、環境面など、様々な方面で従来車両よりも向上を図って設計され、2016年から運用されている。

外観[編集]

山陽電鉄では3000系より採用されている3扉アルミ合金車体。環境に配慮するため無塗装であるが、前面窓下や側面窓上・窓下には赤色(厳密にはイノセントレッド)の帯が配されている。さらに、扉は全面が赤色でラッピングされ、無塗装車体色とのコントラストもあってかより扉の位置が目立つようになった。また、ドア・窓の横部分にはオレンジ色のグラデーションが施されており、自然な感じとしながらも近未来感を際立たせるような見た目となっている。

車内[編集]

白を基調とし、座席の袖仕切りにはガラス板を採用したため、明るく開放感のある車内となった。座席モケットはホワイトベースの内装と調和させるため、従来車よりも明るさを増した赤色とし、柄模様は兵庫県花のノジギクをあしらったものとなっている。

案内表示器は、年々増加するインバウンド需要に対応するため、日英中韓4カ国語表示が可能なLCDディスプレイ式を採用。また、バリアフリー設備として全車両に車椅子スペースを設置している。

走行機器[編集]

主電動機はモーター音を低減させるため、全閉式かご形三相誘導電動機を、制御装置は2レベルの三菱製IGBT-VVVFを採用。最高速度は従来車と同様110km/hだが、直通特急の運用に対応するため、起動加速度は3.0km/h/sを確保している。

運用[編集]

2025年8月現在では4両編成が5本、3両編成が13本存在し、山陽電鉄での普通列車を中心に運用される。また、3両編成13本のうち10本は幌枠を装備しており、2本連結して直通特急の運用に入ることもある。

関連項目[編集]