夜見の国から~残虐村綺譚~
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『夜見の国から~残虐村綺譚~』(よみのくにから~ざんぎゃくむらきたん~)は池辺かつみによる津山三十人殺しを題材にした漫画作品。
『別冊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて2011年7月号から2012年9月号まで連載された。単行本は全2巻(上下巻)。
あらすじ[編集]
都居睦男(事件の犯人である都井睦雄がモデル)は、祖母と2人暮らし。学校にも通えなかったが、祖母のためにも兵隊になることを夢見る。
ある夜、村の年寄り・善平が睦男を村の集会所に誘った。集会所には裸の尼僧がいて、村の慣わしによって睦男に筆おろしをさせようというのであった。拒むこともできず、睦男は尼僧と身体を重ねる。
1か月後、尼僧は謎の死を遂げ、村の女は老若関係なく、既婚女であっても睦男を誘惑してくるようになる。そういった誘惑を睦男は拒まず受け入れ続けた。睦男が抱けない女は幼馴染で、睦男が好意を寄せるみな子だけであった。
睦男は兵役検査を受けることになるが、肺病が見つかり、不合格となる。睦男が肺病を患っていることは、瞬く間に村中に知れ渡り、村人の睦男への態度も一変し、睦男に当たるようになった。
睦男は新聞で阿部定事件の報道を読み、親近感を覚えると共に、自分も「大きな事」をやろうと決意する。
睦男による殺戮シーンは百数十ページに及び、モデルとなった事件と同様に睦男の自殺で幕を下ろす。