地球大戦
『地球大戦』(ちきゅうたいせん)は手塚治虫の漫画作品。
『おもしろブック[1]』(集英社)にて1957年10月号から1958年7月号まで連載された。
あらすじ[編集]
テストパイロット・荒波は、これまで多くのパイロットが死亡した光速ロケットの試験に挑むが、試験は失敗。荒波は一命を取り留めたものの、宇宙線の影響で皮膚が透明になってしまった。荒波の妻、息子・ドン太郎が迎えに来て荒波は退院。列車での帰路、他の乗客ともどもウラメシア国の軍部に捕らえられてしまう。ウラメシア軍は、スパイ組織「人間細菌団」の一味を探しており、乗客に紛れたスパイを抹殺するため、乗客全員を惨殺しようとしていた。ドン太郎は母と共に逃亡に成功する。そして、逃亡中に出会った人間細菌団の一員から、ウラメシアで起こっている陰謀を聞かされる。
ウラメシア軍のゴルボ大佐は、国の実権を握るため、王子の暗殺を計画していた。人間細菌団は王子暗殺計画を阻止しようと奮闘していのだった。真実を知ったドン太郎は人間細菌団に加わり、ゴルボ大佐の陰謀を阻止するために戦うことを決意する。
王子は日本への亡命を希望しており、ドン太郎は母と共にウラメシア軍に追われながら、日本にたどり着く。魚屋を営む伯父のの元に身を寄せたドン太郎たちだったが、ゴルボ大佐の息子・ボリスが追ってくる。
マッド博士は動物を改造して知能を持たせていた。そしてウラメシア人が凶悪になったのは地球征服を狙うミラー星人によるものだということが明かされる。ウラメシアは日本に戦争を仕掛け、原子爆弾を落とす。マッド博士は殺害され、改造動物たちも行方不明となる。東京はウラメシア軍に占領され、ドン太郎も母とも生き別れになってしまう。ドン太郎はウラメシア軍と戦いつづける人達と力を合わせるが、ゴルボ大佐によって阻まれる。
ドン太郎は人間細菌団の団長によって浅間山に連れて行かれれ、団長が人間ではなく、マッド博士による改造動物「日本号」であることを知る。それを知ったミラー星人もとりあえず地球から手を引いた。ミラー星人からの支配から外れたゴルボ大佐は良心がよみがえり、自らの命を絶った。
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 地球大戦 - 手塚治虫公式サイト