国鉄シム1形貨車

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国鉄シム1形貨車(こくてつシム1がたかしゃ)とは、大物車の1形式である。

概要[編集]

1920年(大正9年)から1987年(昭和62年)にかけて製作された鉄道車両輸送用の大物車で、後に化学プラントなどの輸送にも用いられるものがあった。

鉄道車両を積載して輸送できるよう、台車間が低床構造になっている。

各タイプ[編集]

シム1 - シム10
1920年から25年にかけてホシウ70形のホシウ70 - ホシウ73、ホシウ80 - ホシウ82、ホシウ85 - ホシウ87として製造された。所有者は日本車輌製造で、常備駅は近隣に日本車輌の工場があった熱田駅蕨駅豊川駅等。
ヨンサントウ改正に際し、当初は75km/h走行不適合と判断されて65km/h制限を示す黄帯を巻いていたが、すぐに75km/h対応と判断され直している。晩年は新幹線車両を輸送する際の控車として用いられていた。1975年から翌年にかけて全車両廃車となった。
シム11・シム12・シム15・シム16
1948年から翌年にかけて製造された。所有者は日立製作所で、常備駅は下松駅
形態はシム1 - シム10とほぼ同じだが、低床面の高さや長さに若干の差異があった。このうちシム15はモノレール車両の輸送用に改造された。
ヨンサントウ改正に際し、75km/h走行不適合と判断されてシム200形へと編入された。1974年から翌年にかけて全車廃車。
シム13・シム14・シム17
1949年から翌年にかけて製造された。所有者は新潟鐵工所で、常備駅は東新潟港駅
ヨンサントウ改正でも75km/h走行対応と判断された。1987年に廃車。
シム18・シム19
1958年に製造された。所有者は日立製作所で、常備駅は下松駅。
他のシム1系列が鉄道車両輸送用として製造されたのに対し、この2両は化学プラントの輸送などを主目的としており、全長が18.8mと長くなっていた。1962年にモノレール車両の輸送に対応する改造が行われた。
1969年にシム200形へ編入。1980年廃車。
シム101 - シム104
1964年から67年にかけて製造された。所有者は東急車輌で、常備駅は逗子駅
主に新幹線車両を輸送する際の控車として用いられていた。国鉄分割民営化後の1991年にシム101・102がシム1001・1002へと改造されたが、残りの2両は1994年に廃車。
シム105 - シム107
1964年から67年にかけて製造された。所有者は汽車製造川崎重工業で、常備駅は小名木川駅岡本駅
汽車製造が川崎重工に合併した際に引き継がれるも、用途が無くなったために1973年までに廃車。
シム110 - シム115
1976年に製造された。所有者は日本車輌製造で、常備駅は豊川駅。
大正時代製造のシム1 - シム10の老朽取替用として新造されたもので、車両輸送時の控車としての使用がメイン。少なくとも2017年時点でシム110・111の2両は現存しているのが確認されている。
シム116・シム117
1987年にチキ7000形チキ7049・7068の2両を改造して製造された。所有者は日本車輌製造で、常備駅は豊川駅。
他のシム1が低床構造を有しているのに対し、こちらは長物車のようなフラットカーとなっている。主に車両輸送時の控車として使用されているが、2017年に全般検査を受けるために本線走行したのを最後に目撃が途絶えている。
シム1001・1002
1991年に東急車輌がシム101・102を改造して製造した。所有者は東急車輌で、常備駅は川崎貨物駅
JR東日本向けの新幹線車両輸送用に一方の端の連結器の高さを嵩上げしたもので、嵩上げした側は一般車と連結できず、シム1001・1002同士でのみ連結できる。

運用[編集]

甲種輸送の際に控車として連結されることもあったが、近年はその例も少なくなっている。