営団03系電車

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

営団03系電車(えいだん03けいでんしゃ)は、かつて東京メトロ日比谷線で使用された、帝都高速度交通営団および東京地下鉄の車両のこと。

登場の経緯[編集]

日比谷線の車両冷房化と3000系代替のために1988 - 94年に8連42本が製造された。

車体[編集]

18m級3扉、幅2.780mのアルミ合金製車体を採用。

同時期の02系や05系のものをベースに、3000系のマッコウクジラのイメージが残された。

第9 - 28編成は両端4両が5扉である。

内装[編集]

化粧板や床材はベージュ系で仕上げられている。座席モケットは当初茶色、のち紅紫色に変更された。

当初よりLED式の車内案内表示器、ドアチャイムを備える。

機器類[編集]

最初の25本は高周波分巻チョッパ制御を採用し、残りの17本はIGBT素子適用のVVVFインバータ制御を採用した。チョッパ車のうち3扉車8本のみが後にVVVF化され、VVVF車も第35・36編成の3扉車2本のみはVVVF装置の機器更新がなされた。

事故・事件[編集]

03-310号車は、1995年の地下鉄サリン事件にてサリンを撒かれた当該車である。

03-802号車は、2000年に中目黒駅で脱線大破し事故廃車。2001年に同番号で代替新製された。

置き換え[編集]

2016年(平成28年)より20m車7連の13000系により置き換えが始まり、2020年(令和2年)にすべての運用を終えた。最後は迷惑撮り鉄対策の為サイレント引退が行われた。

譲渡[編集]

18m3ドアで扱いやすいことから引き取り手は多数存在する。5扉車は全車解体された。

保存車[編集]

03-101Fの3両と03-102Fの3両が、保存対象となった。後者は、中目黒駅脱線事故当該車であり、事故の教材目的での保存と思われる。

関連項目[編集]