合造車

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合造車(ごうぞうしゃ)とは、鉄道車両高速バス車両で、1車両に複数の車内設備を設けた車両である。短い編成の中で普通席と特別席を設けたい場合などに重宝された他、国鉄時代の郵便車荷物車は合造車が多かった。

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グリーン/A寝台・普通/B寝台合造車
グリーン車・A寝台車と普通車・B寝台車の合造車。記号はロハまたはロハネ。グリーン車の需要が見込めない、有効長が限られる路線でもグリーン車を用意したい場合などに重宝される。
食堂・座席車
食堂車と座席車の合造車。一般に座席車は普通車となる。記号はハシ。食堂車は本式のものではなく、軽食堂(ビュッフェ車)となる。
郵便・荷物車
郵便車と荷物車の合造車。記号はユニ。郵便車単体は郵政省の私有となる場合もあったが、郵便・荷物車の場合は国鉄の所有となっていた。
郵便・荷物・座席車
上記郵便・荷物車に加えて普通座席も1両にまとめた車両。記号はハユニ。主にローカル線で活躍した。なお伊那電気鉄道には郵便・荷物・二等座席・三等座席を1両にまとめたサロハユニフ100形が存在していた。
高速バス
西日本鉄道はかた号では個室型のプレミアムシートと一般的な3列独立シート、JRバス関東/西日本JRバスドリームルリエでは半個室タイプのプレシャスクラスとパーテションとプライベートカーテンを装備した3列シートのアドバンスクラスを1両にまとめている。一般的な平屋車では定員が確保しづらくなるため、高級路線の車両特有の装備となる。