南阿蘇鉄道MT-3000形気動車
南阿蘇鉄道MT-3000形気動車とは、1993年に登場した南阿蘇鉄道の気動車のこと。
概要[編集]
キハ52 35の改造で老朽化の進むMT-2100形の置き換え用として1993年に3001の1両が製造された。
これに加えくまもと未来国体のための輸送力増強用のイベント対応車として1998年に3010の1両が増備され、計2両体制となった。3010は国体終了まで第2・4土曜日の運転となり、国体終了後に通常運用に投入された。
両者は形状や仕様が全く異なるものの、性能上は同一である。
構造[編集]
新潟鐵工所製のNDCで、16.6m級の両運転台とされ、トイレは持たず、ワンマン対応とされた。
3001は非貫通のパノラミック構造で、秋田内陸縦貫鉄道AN-8900形気動車や高千穂鉄道TR-300形気動車をベースとした形状だが、窓上に前照灯を持たない、2形式で言う前照灯の部分が方向幕となっている等が異なる。車内はセミクロスシート。
対して3010は貫通型のレトロ気動車で、後の松浦鉄道MR-500形気動車や高千穂鉄道TR-400形気動車と類似した形態で、車内はボックスシートとされた。
いずれもエンジンは250psのDMF13HSを搭載し、2軸駆動とされた。ブレーキ方式は自動空気ブレーキのため、MT-2000形の他、マヤ34およびトロッコ列車ゆうすげ号との併結ができる。後に登場したMT-4000形との併結はできない。
愛称[編集]
3001に「おおるりしじみ」、3010に「宝くじ号」の愛称がついていた。
改造[編集]
3001[編集]
銀塗装に緑と紫の帯が特徴だったが、2002年度中にシルバーグレーと黄色のツートンカラーに変更され、同時に車内をオールロングシートに改造された。
3010[編集]
緑塗装が特徴だったが、2013年度中にピンク塗装に変更。加えて2023年より熊本地震からの復興応援のためONE PIECEの海賊船であるサウザンドサニー号をモチーフとしたサニー号トレインとして運行中。
廃車[編集]
3001はMT-4000形4003・4004の追加増備により2003とともに2024年2月12日の運用を最後に離脱し、2月中に廃車解体された。
2026年時点でも南阿蘇鉄道では車両1両の更新計画があり、これにより2027年7月にサニー号トレインとしての運行を終える見込みの3010の廃車も危ぶまれている。