半固定編成
半固定編成(はんこていへんせい)とは、鉄道車両の編成組成方法の一つである。
概要[編集]
特定の複数編成を連結して1本の編成を構成しているが、日常的に連結・解放を行わずやむを得ない事象が起きない限り編成を固定する方式のこと。
半固定編成は自由に組成・解消が可能で、バラした編成で営業運転に就かせることもできる。しかし半固定化から年数が経過し、その間に保安装置の更新が行われると中間封じ込めの運転台は保安装置が更新されておらず、単独で営業運転に就かせる事ができなくなる場合もある。その場合、見た目は半固定編成ながら実際は固定編成として扱われる。
なお、JR西日本の207系のように、常時連結はするものの編成番号はそれぞれの編成に付与されているパターンと、JR東日本211系高崎C編成のように、編成番号が半固定編成ごとに付与されているパターンがある。前者は編成ごとに検査周期が違う場合が多く、入場/出場時には本線での単独運転を行う機会があるが、後者に関しては検査周期が半固定編成内で統一されている場合がほとんどであるため、切り離して本線上で単独運転を行うことはほぼない。
メリット[編集]
需要に応じて増解結を行う方式は限られた線路容量の中で輸送量を調整しやすいが、一度ダイヤ乱れが発生すると正常ダイヤに戻すまでに相当な時間がかかる。また増解結に必要な要員を駅に配置しなければならない他、信号設備も増解結に対応したものとせねばならない。しかし半固定編成化を行えば従来の短編成主体の車両のまま固定編成のメリットを得られる。
また車両走行距離も平準化しやすくなる。
デメリット[編集]
編成中間に使用されない運転台というデッドスペースが生じるため、純粋な貫通固定編成と比べると1列車あたりの輸送力では劣る。
また、運転台の機能を維持する場合、車両基地で定期的に切り離し作業を行って動かす必要があるため、保守に手間がかかる。
主な例[編集]
- 211系高崎C編成・5000番台神領K編成
- 313系大垣車の一部
- 207系
- 半蔵門線直通運用時代の東武30000系