北西鉄道事件 シャーロック・ホームズの未公開事件記録

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北西鉄道事件 シャーロック・ホームズの未公開事件記録』(ほくせいてつどうじけん シャーロック・ホームズのみこうかいじけんきろく)は、池田邦彦による漫画作品。『シャーロック・ホームズシリーズ』(コナン・ドイル)のパスティーシュ作品である。

概要[編集]

新潮社のWeb漫画雑誌『コミックバンチKai』の開設2周年を記念する新連載の1つとして、2026年4月24日より連載を開始した[1]

シャーロック・ホームズシリーズでは、作中で起きた事件について言及されることがある。作品として発表されている事件もあれば、コナン・ドイルが作品として発表していない事件もある。後者は作品ファンの間では「語られざる事件(The Untold Tales)」と呼ばれている。作品によっては同じ事件を異なる表現で呼んでいることもあり「語られざる事件」の総数は確定し難いが70件程度から100件以上あるとされている(160件あるという見解もある)。こういった「語られざる事件」は、後世の作家たちによってパスティーシュ作品として創作された例も多く、本作もそういった「語られざる事件」=「未公開事件」を題材とした作品である。

あらすじ[編集]

1895年8月のイギリスではロンドンを発しスコットランドアバディーンへ向かう鉄道会社同士のスピード競争の話題で持ち切りであった。鉄道路線には東海岸ルートと西海岸ルートがあり、この1週間は東海岸ルートが勝っていた。

西海岸ルートを走らせているロンドン北西鉄道(London and North Western Railway)の社長サー・ロバート・カーンは、この競争で不正が行われていると考えシャーロック・ホームズに調査の依頼をしたが、興味を惹く事件ではないとホームズは断ってしまう。

続いて、ベーカー街221Bを訪れたのはヘレン・ロバート・カーン夫人を名乗る女性。夫が何の依頼をしにホームズを訪れたのか尋ねる夫人であったが、ホームズは時候の挨拶をするだけで取り合わない。諦めた夫人が退出すると、ホームズは後を付けた。夫人が贋者であると判断したホームズは、改めてこの事件に興味を抱いたのだった。

以上、第1話より。

登場人物[編集]

シャーロック・ホームズ
ジョン・H・ワトスン
医者でホームズの友人兼伝記作家。ロンドン北西鉄道の株主でもある。
サー・ロバート・カーン
ロンドン北西鉄道の社長。現実には1895年時点の社長(チェアマン)を務めているのは初代スタールブリッジ男爵リチャード・グロスヴェナー(Richard Grosvenor, 1st Baron Stalbridge、1837年 – 1912年)である。
ハードウィック
サー・ロバート・カーンの秘書。サー・ロバート・カーンがベーカー街221Bを訪れた際に同道し、事件についての説明を行った。
ヘレン・ロバート・カーン(贋)
サー・ロバート・カーンの妻を名乗る女性。アルミニウム製の結婚指輪をしていたことで贋者であるとホームズに見破られる。かつては貴金属として取り扱われていたアルミニウムはだったが、1886年電解精錬であるホール・エルー法が発明され、量産が可能になったことで市場価格が暴落した。1886年以前に結婚していれば、アルミニウム製の結婚指輪も可能性が無くはないが、サー・ロバート・カーンの結婚が報じられたのはここ3年以内(1886年以降)であり、有り得ない。

脚注[編集]

  1. コミックバンチKaiが2周年!新連載も続々 コースケの「GANGSTA.」が7月に連載再開”. コミックナタリー (2026年4月24日). 2026年4月25日確認。

外部リンク[編集]