住吉大社
概要[編集]
全国に約2300社ある住吉神社の総本社であり、年の初めには200万人が参拝に訪れる。多くの文化財や樹齢1000年を超えるご神木などがあり、由緒ある神社である。人々からは親しみを込めて「すみよっさん」と呼ばれている。境内には「住吉大神」が祀られている。福岡市博多区の住吉神社、山口県下関市の住吉神社と共に、三大住吉と呼ばれている。本殿は四つの連続した神殿が一直線に並ぶ「住吉造」の代表的な建築様式を示す部分となっているらしく、それぞれ「住吉三神」と「奴奈加都比売神」を祀っている。
ご利益[編集]
海上安全[編集]
住吉大社は、さまざまのご利益の中でも特に海の神として知られており、古くから船乗りや漁師などの人々の安全の祈願に強い力があると知られている。海の神と知られているのは住吉大神が海中から出現したからだそう。奈良時代、遣隋使が安全に日本に帰ってこられるようにと必ず祈ったともいわれている。
交通安全[編集]
このご利益があるため、毎年多くの社会人が参拝に訪れる。交通安全という分かりやすく無難なご利益であることから、広く信仰されている。
商売繁盛[編集]
経済活動などにもご利益があるため、毎年個人事業主からサラリーマンまで多種多様な人々が参拝に訪れる。また、農耕の神ともいわれており、古くから産業にご利益があったと推察できる。
学業成就[編集]
学問の神とも知られており、受験生や学生が毎年住吉大社に足を運ぶ。
縁結び[編集]
恋愛や結婚などにもご利益があり、縁結びの神としても知られている。
その他[編集]
和歌の神や相撲の神ともいわれており、住吉大社のご利益は多岐にわたると考えられる。また、その中でも縁結びは有名であり、境内にも恋愛の聖地のようなものがある。
恋愛の聖地[編集]
夫婦松[編集]
夫婦松は、日本の松が密接に生えており、夫婦和合や絆を象徴する場所とされている。この場所で願い事をすると、恋愛関係が長続きすると言われている。その様相から夫婦円満の象徴としても知られている。
夫婦石[編集]
夫婦石は、二つの石があり、それぞれに男石と女石がある。この二つの石の間を目を閉じて歩き、無事に渡り切れると良い縁が結ばれるとされている。新たな恋愛などを進めたい人は良くここを訪れると言われている。
白鷺池[編集]
池の周囲で心を込めて祈祷することで、恋愛運が向上すると言われている。白鷺の美しい姿、また池の美しい姿は幸せの吉兆とされており、夫婦円満や恋人関係が長く続く、というよりも恋愛成就が目的で訪れる場所である。
年中行事[編集]
住吉大社では多くの年中行事が行われている。御田植神事という特別な年中行事もあるが、大抵の場合は月が決まっている。御田植神事は俗にいう田植え行事であり、前述の「農耕の神」としても知られることに関係があると思われる。