万葉集
ナビゲーションに移動
検索に移動
万葉集(まんようしゅう)とは、日本の和歌を編纂した詩集。奈良時代末期の成立から見て日本最古であるといわれ、古代に詠まれた3000歌以上が収められている。
特徴[編集]
和歌は平安時代以降、古今和歌集や新古今和歌集を例として貴族向けの高尚な文学となったが、万葉集はそれ以前の成立であり、大王や豪族のものはもちろん、東国人が詠んだ東歌や防人の防人歌など、庶民から大王まで幅広い層の詠んだ歌が収められている。
また日本語の古語(上代日本語)およびその方言における重要な研究史料であるほか、上代朝鮮語、大陸和語(半島日本語)、アイヌ語、東国語など日本列島諸文化黎明期の諸言語の容貌を詳らかにするために重要な文書でもある。
編纂されたころにはまだ仮名が成立していなかったため、万葉仮名が記述に用いられているほか、註釈などの記述から、編纂には大伴家持などが関わっているとみられる。