一族参上
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「一族参上」(いちぞくさんじょう)は手塚治虫の短編時代漫画。
『別冊サンデー毎日 読物専科』(毎日新聞社)1970年2月号に初掲載された。
あらすじ[編集]
仙石為五郎は浪人であり、仕官先を探していた。仙石の知人から架空の仇討ちをでっち上げ、旅に出て宣伝することを入れ知恵される。仇には存在しない名前が良いと「いろは」という名を知人が考え出す。「い」は「カナガシラ」と読む姓。名が「呂波」。「い呂波」と書いて「カナガシラろは」。変わった名前の仇ということで人の噂にも上りやすい。
こうして、仙石は父親の架空の仇を探す旅に出て、次第に仙石の名は全国に知られるようになった。ある小大名から仕官の声がかかるが、仙石はもっと大きな藩からも話が来るに違いないと断った。 しかし、その小大名が調査を行い、「いろは」と言う名の武士が実在することを知らせて来た。その男が無関係である事を仙石は判ってはいたが、仇として斬ってしまった。
やがて、仙石に大大名から仕官の声がかかる。仙石は登城するが、よってたかって切られてしまう。実は、「いろは」は大大名家の家老の息子だったのだ。死にゆく仙石が聞いた声はあの入れ知恵した知人のものだった。知人は仙石に女房を寝取られたため復讐を果たしたのであった。
外部リンク[編集]
- 一族参上 - 手塚治虫公式サイト