ヴィジランテム
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『ヴィジランテム』(ラテン語: VIGILANTEM)は、新海つかさによるクライムサスペンス漫画[1]。
『ビッグコミック』(小学館)にて2024年14号(2024年7月10日発売)[2]より連載中。単行本は既刊3巻。
タイトルの「ヴィジランテム」とはスペイン語の「vigilante(自警団)」から派生した言葉であり、ラテン語で「見張り人」を意味する言葉である[1]。
あらすじ[編集]
田川一男は、いわゆるFランク大学で物理化学教授をしている62歳。早くに妻を亡くし、男手ひとつで一人娘の桃を育ててきた。街中での暴力や電車内での痴漢といった日常的な人々の悪行からは目を背け、それに罪悪感を抱いている平凡な男であった。
ある日、警察からの桃が鮫島という男から30分間にわたる暴行を受け、生死の間をさまようような大怪我を負ったと連絡が入った。変わり果てた娘の姿に、一男は「犯人を捕まえて償わせる」「この世界の悪を正したい」と決意する。
以上、第1話。
登場人物[編集]
- 田川 一男(たがわ かずお)
- 強迫神経症であり、さまざまな物の配置を定まった通りにしていないと落ち着かない。いわゆるFランク大学である「更科大学」で物理化学教授をしている。
- 田川 桃(たがわ もも)
- 一男の一人娘で、20歳の芸大生。喫煙者。一男が40歳過ぎてできた子どもであり「パパ」は気恥ずかしいとして「チチ」と呼ばせている。
- 頭部への損傷から意識不明の重体となり、嵐町総合病院へ入院となる。一男は桃と鮫島の関係も知らず、後に桃の部屋から大麻とナイフが見つかったことで、娘のことを何もわかっていなかったとショックを受けることになる。
- 五十嵐 和夫(いがらし かずお)
- 元捜査一課の刑事。ガラは悪いが、腕っぷしも強く、1人に絡んでいた4人(1人はナイフを持ち出していた)を瞬く間に制圧した。成り行きで、一男と共に嵐町総合病院に行くことになり、以降、一男に協力する。
- 杏
- ピンクの耳付き帽子を被った桃の大学の同級生。仲の良い友人でもあり、桃の敵討ちに協力する。
- パソコンに強く、ハッキングもできれば、スマートフォンのクローン作製も行える。
- 鮫島 恭介(さめじま きょうすけ)
- 「シャア様」と通称される。桃に暴行を加えたとされ、桃の大学で大麻の売買を行っていた。
- 叶(かのう)
- 嵐町警察署の現職刑事。五十嵐とも面識がある。嵐町総合病院で一男に聴取を行う。
- 剣崎 稔(けんざき みのる)
- オッドアイの男性小説家。警備会社、貿易会社、投資会社などさまざまな事業も経営しており、中でも最も力を入れていると言うのが剣崎言うところの世直し組織「ヴィジランテム」=「非道を行ったのにぬくぬくと生きている加害者に私刑を下す組織」である。一男をヴィジランテに誘う。
脚注[編集]
- ↑ a b 岸野恵加 (2024年11月28日). “「ヴィジランテム」毎話驚きの連続。愛する娘のため、62歳の父はいかに悪に立ち向かうのか?”. コミックナタリー. 2025年10月7日確認。
- ↑ “新鋭が描くクライムサスペンス、業田良家の短期集中連載がビッグコミックで”. コミックナタリー (2024年7月10日). 2025年10月7日確認。