ラダー演算子

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ラダー演算子とは、別の演算子の固有値をそれぞれ増加または減少させる演算子であり、上昇演算子下降演算子の総称である。主な用途は量子力学であり、増加演算子は生成演算子、減少演算子は消滅演算子と呼ばれ、特に量子調和振動子角運動量演算子を記述するために用いられる。

2つの演算子XNが交換可能である場合、

[N,X]=cX

あるスカラーcに対して、演算子Xは別の演算子に対して、演算子Nの固有値をcだけ遷移する作用をする。

NX|n =(XN+[N,X])|n
=(XN+cX)|n
=XN|n+cX|n
=Xn|n+cX|n
=(n+c)X|n

言い換えれば、|nが固有値nを持つ演算子Nの固有ベクトルであるなら、X|nは固有値n+cを持つNの固有状態である。Nの上昇演算子は、cが実数正である演算子Xであり、下降演算子はcが実数負である演算子である。

Nエルミート演算子である場合、cは実数でなければならず、Xのエルミート共役演算子は次の交換関係に従う。

[N,X]=cX

また、XNの下降演算子であるならば、XNの上昇演算子であることは真で、その逆も真となる。