モモンガのムサ
ナビゲーションに移動
検索に移動
『モモンガのムサ』は、手塚治虫による動物漫画。「二つ名」などではなく動物のモモンガを主人公とし、モモンガの視点で描いている。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)の1971年11月22日号に読み切り掲載された。
あらすじ[編集]
樹齢1200年のクスノキに住むモモンガ夫婦に8匹の子供が産まれた。しかし、5匹以上は育てられない、と父モモンガは木の上から3匹を落としてしまった。その中の1匹・ムサはクスノキの枝に引っ掛かって生き延び、逞しく成長した。
ある時、木の上まで登ったムサは、母モモンガと兄弟たちと出会あったが、兄弟たちとは縄張り争いが始まってしまう。そんな中、母モモンガが人間によって銃で撃たれて命を落とした。姉妹であるミミから人間の事を聞いたムサは、生き残ったモモンガ仲間を束ねていく決意をする。久という人間の少年が親の反対を押し切って猟師になりたくてモモンガを30匹仕留めている事を知ったムサは、久との戦いが日常となっていった。
ムサはミミとの間に多くの子をなし、クスノキに住んでいた鳥たちも立ち退いて行ったことで、クスノキはムサたちモモンガ一族が占領することになった。
ある日、久の罠によってモモンガ一族の多くが殺されるが、久は銃の暴発によって命を落とす。久との争いが無くなったことで、ムサは生き甲斐を失くした。
クスノキが人間に切られる事になり、ムサはミミたち家族をクスノキから避難させたが、ムサ自身はクスノキを見届けために1匹で残った。その夜、雷がクスノキに落ち、ムサとクスノキは炎に包まれて燃えた。
外部リンク[編集]
- モモンガのムサ - 手塚治虫公式サイト