マリオパーティ スーパースターズ
マリオパーティ スーパースターズ(英: Mario Party Superstars)は、任天堂から発売されたNintendo Switch用パーティゲーム。公式の略称は特にないが、「マリパSS」「マリオパーティSS」などと略されることもある。 [1]
概要[編集]
マリオパーティシリーズの家庭用ゲーム機としては12作目にあたる作品。2021年10月29日に全世界で発売された。
初代マリオパーティからリメイクされた5つのボードゲーム用マップと、歴代マリオパーティシリーズ作品から厳選された100つのミニゲームを収録。
なお、全てのモードがオンラインプレイに対応しており、ボードゲームモードではフレンドプレイ中に一旦セーブして保存したり、オンラインプレイ時にスタンプを使ってコミュニケーションをとることも可能である。
本作は、NINTENDO 64用ソフト3部作から選ばれた5つのリメイクゲームボードや、過去シリーズから厳選された合計100種類のミニゲームを収録している[2]。このコンセプトは、Nintendo 3DS用ソフト『マリオパーティ100 ミニゲームコレクション』(2017年)と類似している。スーパーマリオパーティとは異なり、本作ではボタン操作が可能である[3]。
発売後、本作はシリーズの歴史を称えたクラシックなミニゲームやボード、オンライン機能の評価が高く、批評家からおおむね好評を得た。後継作となる『スーパーマリオパーティ ジャンボリー』は2024年10月17日に発売された[4]。
ゲーム内容[編集]
「マリオパーティ#ゲーム内容」も参照
マリオパーティ スーパースターズは、マリオパーティシリーズの最初の8作品に似たゲームプレイを特徴としており、前作2作のコンソールナンバリングゲームに存在した乗り物の仕組みは含まれていない。4人のキャラクターが、プレイヤーか人工知能(AI)によって操作され、5つのうち1つのゲームボードを進み、コインとスターを集める。ゲーム終了時に最も多くのスターを持つプレイヤーが勝者となり、スーパースターになる。スターはキノピコからコイン20枚で購入できるが、他の方法で手に入る場合もある。各ターンでは、各プレイヤーがサイコロを振り、出た目(一から十)に応じて移動する。また、アイテムを使用することで、自分や他のプレイヤーに影響を与えることができる。4人全員が移動を終えると、毎ターンごとに100個の中からランダムに選ばれたミニゲームがプレイされる。この100個のミニゲームはシリーズ以前のものから収録されており、そのうち55個はNINTENDO 64三部作からのものである。
「ミニゲームマウンテン」というモードも存在し、ボードを使用せずに自由にミニゲームをプレイできる。
最初の4作品に登場したプレイアブルキャラクター全員が復活し、キャサリンとロゼッタが新たに追加されている。
ボードゲームモード[編集]
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メニュー画面(広場)の中央にある土管を選択すると、4人対戦でボードゲームで戦う「ボードゲームモード」をプレイできる。ゲームを始まる前にノコノコの案内の元「使用キャラクター」「COMプレイヤーの強さ」など基本的なゲームルールを設定できる。 ゲームを開始するとまずマップのストーリー等の説明を聞き、サイコロを振り出た目が大きい順でプレイがスタートとなる。
設定可能項目[編集]
- 参加キャラクター
- 詳細は後述。
- COMの強さ
- やさしい
- ふつう
- つよい
- たつじん
- マップ
- ヨッシーのトロピカルアイランド
- スペースランド
- ピーチのバースデーケーキ
- グルグルのもり
- ホラーランド
- ターン数
- 10ターン(プレイ時間の目安:30分)
- 15ターン(プレイ時間の目安:45分)
- 20ターン(プレイ時間の目安:60分)
- 25ターン(プレイ時間の目安:75分)
- 30ターン(プレイ時間の目安:90分)
- ボーナススター
- あり
- 固定
- なし
- ミニゲームの説明
- あり
- なし
- ハンデ
- あり
- なし
- ミニゲームパック
- ノーマル
- ファミリー
- アクション
- NINTENDO 64
- ゲームキューブ
- テクニック
基本的なルール[編集]
自分の番になったらサイコロをたたき、出た目の数だけステージ上のマスを進む。移動後、止まったマスの種類に応じて、さまざまなイベントが発生する。
4人がサイコロを振り終わりマップ上のイベントが終了すると、1ターンの流れが終わり、ミニゲームが発生する。
ミニゲームが終わり、次のターンがはじまると、ミニゲームの結果に応じてコインを入手できる。この流れを決められた回数だけ繰り返す。 残り5ターンになると、途中経過が発表され、ランダムでプレイヤーが指名される。指名されたプレイヤーは20コインかアイテムのいずれかで贈られる。[5]
決められたターン回数が経過するとゲーム終了となり、ルールの設定によってはボーナススターの受賞者の発表が行われ、結果発表時点でスターを一番多く持っていたプレイヤー(スター数が同じであれば1コインでもコインを多く持っていたプレイヤー)が勝利となる。
マス[編集]
- プラスマス
- 青色のマス。止まると3コイン(ラスト5ターン以降は6コイン)もらえる。加えて、低確率で「隠しブロック」のイベントが発生しコインやスターがもらえることがある。
- マイナスマス
- 赤色のマス。止まると3コイン(ラスト5ターン以降は6コイン)失う。
- ハプニングマス
- 緑色のマスで、「!」マークが描かかれている。マスに止まると、そのマスの位置やマップの種類によってさまざまなイベントが発生する。
- アイテムマス
- キノコのマークが描かれている緑色のマス。止まると1人用のミニゲームがランダムで発生し、ミニゲームの結果に応じて1つアイテムを獲得できる。ただし、クッパJr.が選ばれるなどして何も獲得できない場合もある。
- 風船を割れ!
- 『マリオパーティ3』の「ねらってバルーン」と同内容のミニゲーム。ほしいアイテムが入った風船をねらって矢を射る。今作では風船が右側に設置されており、いちばん左側から矢を射る。
- 飛び乗れ!
- 『マリオパーティ3』の「タルタルブランコ」と同内容のミニゲーム。ほしいアイテムのカンバンがついたタルに飛び乗る。
- ルーレットを止めろ!
- 『マリオパーティ3』の「アイテムルーレット」と同内容のミニゲーム。スイッチを押してルーレットを停止し、ランプが止まったところのアイテムを入手できる。
- タルをこわせ!
- 『マリオパーティ2』の「たるたるゴロゴロ」と同内容のミニゲーム。アイテムの入ったタルがシャッフルされた後、ほしいアイテムが入っているタルを壊す。
- ロケットでねらえ!
- 『マリオパーティ2』の「シャトルハンマー」と同内容のミニゲーム。ハンマーをふりおろしてロケットを飛ばし、ロケットが止まった段にあるアイテムをもらえる。今作は原作のミニゲームにあったてっぺんのバネがなく、ロケットを高く上げすぎても失敗となる。
- ラッキーマス(青)
- 四つ葉のクローバーが描かれている青色のマス。止まると有利なイベントが発生し、発生するイベントはルーレットで決定される。
「ラッキーマス」で起こるイベントは以下の通り。- ◯コインゲット
- 表示されている枚数のコインを貰える。
- (アイテム)をゲット
- 表示されているアイテムを1つ貰える。
- アイテムぶくろをゲット
- 特定のアイテムをランダムで持てるだけもらえる。
- 次回あなただけスター半額
- 自分のみ、次回スターとコインを交換する際、必要なコイン数が通常の半額になる。
- ドッスンの通行料を半額にする
- 「ヨッシーのトロピカルアイランド」でのみ発生するイベント。ドッスンがふさぐ橋を通る際に支払うコイン数が半額になる。
- ノコノコバンクマス
- 緑色のマス。マスを通過する度に強制的にバンクに3コイン募金させられるが、マスにぴったり止まるとそれまで募金されていたコインをすべてもらう事ができる。ラスト5ターン以降はマスの通過時に募金させられる金額が5コインに増える。「ヨッシーのトロピカルアイランド」「ピーチのバースデーケーキ」ではこのマスは登場しない。
- VSマス
- VSの文字が書かれている青色のマス。止まると、プレイヤー全員のコインが一定数回収され、「4人ミニゲーム」で競う。ミニゲーム終了後、結果の順位に応じて回収されたコインをもらえる。イベント終了後はプラスマスに変化し、それ以降はマスに止まってもイベントは発生しない。
- ラッキーマス
- 四つ葉のクローバーが書かれている緑のマス。マスに止まると、プレイヤーにとって有利なイベントがランダムで発生する。
- チャンスマス;チャンスマス(青)
- 左右の矢印マークが書かれた青色のマス。止まると回転している3つのブロックを叩いて止め、出た絵柄に応じて2人のプレイヤー同士でスターやコインのプレゼント・交換を行う。
- クッパマス(赤)
- 左右の矢印マークが書かれた青のマス。止まると回転しているブロックをたたき、出た絵柄の内容に応じてプレイヤー2人同士でスターやコインのプレゼントや交換を行う。
- クッパマス
- 止まるとクッパが出現し、プレイヤーにとって不利な「クッパイベント」が発生する。止まったプレイヤーのみならず、プレイヤー全員が選ばれるイベントも発生することがある。また、何も起こらない場合はクッパが激怒して追い返すような発言をし、その様子に恐れをなしたキャラはその場から逃げ出していく。
- クッパに(10・15・20・30)コインわたし
- 「クッパマス」に止まったプレイヤーのコインを奪う。足りない場合は所持コインを全て奪われる。
- クッパにコイン半分わたし
- 「クッパマス」に止まったプレイヤーのコインを半分奪う。
- クッパにみんなでコインわたし
- プレイヤー全員のコインを奪う。ただし、全員がコインを持っていない場合は何も起こらない。
- スターを1つうばわれる
- 「クッパマス」に止まったプレイヤーのスターを1つ奪う。スターを持っていない場合は何も起こらないか、稀にコインをくれる場合がある。
- クッパミニゲーム
- プレイヤー全員が「クッパひゃくめんそう」「くらやみでガッハッハ!」「てっきゅうでガッハッハ!」のいずれかのミニゲームをプレイさせられ、クリアできなかったプレイヤーはクッパに10コインずつ奪われる。ただし、全員がクリアした場合やクリアできなかったプレイヤー全員がコインを持ってない場合は何も起こらない。
- バトルミニゲーム
- プレイヤー全員のコインを奪う。ただし、全員がコインを持ってない場合は何も起こらない。「4人でミニゲーム」で勝負する。ミニゲーム終了後、その順位に応じて回収されたコインを獲得できる。
- クッパシャッフル
- マップ上のプレイヤー全員の位置がランダムに入れ替わる。
- クッパ革命
- プレイヤー全員の所持コイン数が平均化され、同じ枚数になる。
- 1000コインプレゼント
- 100スタープレゼント
- 上記のイベントが選ばれるとクッパが逃げだしてしまい、何も起こらない。
- ノコノコバンクマス
- ノコノコバンクのマスを通過すると募金として3コインをとられる。募金額はプレイヤーが通るほど増えていく。マスにぴったり留まったプレイヤーは、それまでに溜められたコインを全て獲得できる。
アイテム[編集]
アイテムはマップ上の「アイテムショップ」で購入するか「アイテムミニゲーム」「ラッキーマス」で入手でき(ラストターンではいずれの手段でも入手できない)、アイテムを持っていると一部のアイテムを除いて自分の番で移動前に1つ使うことができる。アイテムはプレイヤー1人につき同時に3つまで持つことができ、アイテムを3つ持っている状態で新たにアイテムを入手した場合は、アイテムを1つ選び捨てなければならない。なお、本作ではアイテムを3つ持っている状態でも「アイテムマス」などでアイテムを入手したり、「アイテムショップ」でアイテムを購入することができる。
以下は今作で登場するアイテムの一覧で、括弧内の数字はアイテムショップでの販売価格である(アイテムショップで販売されないものは「手に入らない」と記載する)。今作で登場するアイテムは、原作に登場したものに前作『スーパー マリオパーティ』に登場した一部アイテムを加えた内容となっている。
- アカズキーちゃん(3コイン)
- 黄色のカギ。マップ上にある「アカズゲート」の前に来たときにのみ使用でき、使うとゲートを開けて進むことができる(開けてもアカズゲートのないルートへ進むことも可能)。「鍵」であるが使い捨てで、開けると名残惜しいメッセージを残し消滅する。「ヨッシーのトロピカルアイランド」「ピーチのバースデケーキ」ではマップ上にアカズゲートが存在しないため、このアイテムは登場しない。
- のろいサイコロ(3コイン)
- 紫色のサイコロ。使用すると、指定したプレイヤー1人(自分も選べる)のサイコロの出目が次のターンだけ1~3になる。ただし「キノコ」「ダブルサイコロ」「トリプルサイコロ」「ぴったりサイコロ」のいずれかを使われるとこのアイテムの効果が打ち消される。
- キノコ(3コイン)
- 移動前に使うとサイコロの出目+5マス進める。「グルグルのもり」では特別なショップでのみ購入することが可能。
- 前作の「パワフルダッシュキノコ」に相当する効果となっている。
- ダブルサイコロ(5コイン)
- 移動前に使うとサイコロを2個叩き、出目の合計数進める。サイコロの出目が揃うとボーナスとして10コインもらえる。
- ワンワンホイッスル(7コイン)
- ワンワンを模したホイッスルのアイテム。移動前に使うとワンワンを呼び出し、マップ上のスター(キノピコ)の位置を別の場所に変えることができる。どの場所に変わるかはランダムに決まる。「グルグルのもり」では特別なショップでのみ購入することが可能。「ヨッシーのトロピカルアイランド」「ピーチのバースデケーキ」ではマップ上のスターの場所が移動しないため、このアイテムは登場しない。
- ワープブロック(7コイン)
- 虹色の立方体の箱で、リバースマークが描かれたアイテム。移動前に使うと他のプレイヤーひとりと自分の位置を入れ替えられる。入れ替わる相手はランダムに選ばれ、入れ替わった後はサイコロを叩いて移動する。
- トリプルサイコロ(10コイン)
- 移動前に使うとサイコロを3個叩き、出目の合計数進める。サイコロの出目が揃うとボーナスとして20コインもらえる。
- ぴったりサイコロ(12コイン)
- 金色のサイコロのアイテム。使うと1〜10のうち好きな移動数を選んでマスを進める。
- 金の土管(25コイン)
- 金色の土管のアイテム。使うとスターの1マス前の位置までワープできる。
- よこどりボックス(特別なショップのみ:20コイン)
- 宝箱のようなアイテム。移動前に使うと選んだ相手のアイテムのいずれか1つを奪い、自分のものにすることができる。
- 隠しブロックカード(特別なショップのみ:40コイン)
- ブロックが描かれているカードのアイテム。使うと移動前に「隠しブロック」が現れ、その場でスターかコインを入手できる。
- けっとうてぶくろ(手に入らない)
- 手袋のアイテム。移動前に使うと、指定した他のプレイヤー1人と「デュエルミニゲーム」で対戦する。決闘の前に、お互いの所持コインのかける枚数を設定してミニゲームをプレイし、お互いのかけたコインはミニゲームで勝利した側が全てもらうことができる。
- スーパーワープブロック(手に入らない)
- 矢印のマークが金色になった強化版のワープブロック。指定した相手と自分の位置を入れ替えられる。入れ替わった後はサイコロを叩いて移動する。
- 2ばいカード(手に入らない)
- スターの絵に×2と描かれたカードのアイテム。持っていると、キノピコとのスター交換時に2倍の数のスターを貰える。
- テレベル(手に入らない)
- テレサを模したベルのアイテム。移動前に使うとテレサを呼び出し、指定した相手のスターやコインを奪い自分のものにできる。スターをうばう場合のみ、50コインが必要。
マップ上のイベント[編集]
以下はプレイヤーが通過する際に発生するイベントで、いずれも「マス」ではないため通過しても残りの移動数は減らない。
- 分岐点
- ルートの分かれ道でどちらに進むかを選択できる。「アカズゲート」が設置された分岐点も存在し、「アカズゲート」のあるルートを進みたい場合はアイテム「アカズキーちゃん」を所持している必要がある。
- アイテムショップ
- 黄色のキノピオが営業するお店。通過する際にコインを払って「アイテム」を1つ購入できる。品揃えはその時点での経過ターン数に応じて変わり、コインが足りない場合は購入できない。また「グルグルのもり」では特別なアイテムショップが登場する。
- キノピコ(スター)
- 通過する際に20コインとスター1つを交換してくれる。「スペースランド」「グルグルのもり」「ホラーランド」では誰かがキノピコからスターを入手するたびに、別の場所にキノピコが移動する。
- クッパ
- 「ヨッシーのトロピカルアイランド」「ピーチのバースデーケーキ」に登場。通過したプレイヤーに、なんの役にも立たないものや「のろいサイコロ」を10〜20コインの高値で強制的に購入させる。コインをまったく持っていない場合は何も起こらないが、最下位のプレイヤーだと、稀にコインをくれる場合もある。
- テレサ
- 通過する際、指定した相手からコインかスターを奪ってくれる。コインを奪う場合は無料だが、スターを奪う場合は50コインが必要。「ピーチのバースデーケーキ」では登場しない。
- ノコノコ
- 「ヨッシーのトロピカルアイランド」「ピーチのバースデーケーキ」に登場。マップのスタート地点付近におり、通過する際に周回ボーナスとして10コインをくれる。
ラスト5ターンイベント[編集]
残りターン数が5ターンになると、以下のようなことが起こる。
- ゲストキャラクターが勝利予想を行い、選ばれたプレイヤーは20コインまたはアイテムを獲得できる。
- 「プラスマス」でもらえるコイン数と「マイナスマス」で失うコイン数が6コインになる。
- 同じマスに2人以上のプレイヤーが止まると、コインをかけて「デュエルミニゲーム」を行う(アイテム「けっとうてぶくろ」と同じ内容のイベント)。
- 「ノコノコバンクマス」のあるマップでは、募金させられるコイン数が3コインから5コインに値上げされる。
ボードマップ[編集]
ヨッシーのトロピカルアイランド(『マリオパーティ』より)[編集]
市民がヨッシーカップルを救ったスーパースターの帰還を望んでいるという設定。
- 難易度「★☆☆☆☆」
- 「ハプニングマス」は「バクバクのいたずら(キノピコとクッパの位置が入れ替わる)」。原作では巨大なプクプクが入れ替えていた。
- 結果発表時は最下位から順にバクバクに食べられ、残った者が優勝となる。
スペースランド(『マリオパーティ2』より)[編集]
クッパ皇帝が敗れた後、長い時を経て再び争いの兆しが見えてきたという設定。
- 難易度「★★☆☆☆」
- ハプニングマスは「暴走スペースシップ(ドッスンが乗っている宇宙船がマップに乱入してきて進行ルート上の全員が逃げる。事前にムーチョにコインを払うと一度だけ通常は通らない場所まで走らせることができる)」、特殊ギミックは「クッパ砲発射(中央分岐点を累計5回通るたびに、マップの右上から左下まである斜めのルートにいたプレイヤーはコインを全て失う)」。
- クッパ砲発射のカウントダウンは7セグメント表示からモニター表示に変更され、クッパ砲の射程にあたる場所は床が黄色に塗られている。また、原作ではルート上にプレイヤーが誰もいなかった場合は発射されなかったが、今作ではプレイヤーが誰もいなくても発射されるようになった。
- 結果発表時に最下位から順に暴走スペースシップから追いかけ回され、残った者が優勝者となる。
ピーチのバースデーケーキ(『マリオパーティ』より)[編集]
ピーチの誕生日会のために作られたケーキが、新たなスーパースターの誕生を祝うためのケーキとして再び作られるという設定。5つのボードの中ではリメイク前と比べて変更点が多い。
- 難易度「★★★☆☆」
- パックンフラワーの小(5コイン)が追加され、コインを奪ってくれるようになる。大(30コイン)は原作同様にスターを奪う。小は1回相手が止まっても引っ込めず、そのまま残る事がある。自分が植えた場所に止まってもコインがもらえたり、その際に小を大に変更することも可能で、自分が止まるメリットも生まれた。また、原作ではクリボーが植えていたが、今作ではジュゲムに変更されている。
- フラワーくじの場所がキノピコ(キノピオ)直前からキノピコ直後に変更され、クッパに行った時ももう1回引くことはなくなり、そのままスターをとれるようなルートに変更された。また、フラワーくじも4回ごとリセットではなく、あたり(クッパ)を引くたびリセットに変更された。
- ケーキの上段の下にあるハプニングマスに止まると下の段へとショートカットでき、フラワーくじを回避できる。
- 結果発表時に最下位から順にパックンフラワーに食べられて吹き飛ばされ、残った者が優勝者となる。
グルグルのもり(『マリオパーティ3』より)[編集]
かつて千年に一度のスーパースターを決める戦いがあった場所で、当時は決まらなかったスーパースターを今度こそ決める戦いを行うという設定。
- 難易度「★★★★☆」
- ゲートの仕様が2と同じになり、一部ルートが変更された(3ゲートが分岐の先にあり、折り返したりできた)。
- ルート入れ替えのハプニングはその直後のみのルートに変更。全部変えるのはターンごともしくは1箇所チョロプーがいるのでそちらで変えるようになった。
- ボードマップ左下には特別なショップがあり、ここでしか買えないアイテムが存在する。
- 結果発表時に最下位から順にワルキオが落とす木の実に吹き飛ばされ、残った者が優勝者となる。
ホラーランド(『マリオパーティ2』より)[編集]
魔法使いクッパとの戦いの末に平和が戻ったが、現代になって再びオバケたちが暴れだしたという設定。
- 難易度「★★★★★」
- 特殊ギミックは「昼と夜」。
- 夜限定のパーティの向かいに昼テレサがいたがそれがなくなった(原作では同じ場所のイベントとして昼はテレサ、夜はパーティと向かいにあり昼と夜で向く場所が異なっていた)。それに伴い昼テレサは1箇所のみになった。
- ボードマップ右上にいたおやかたテレサはキングテレサに差し代わっており、コインを奪うのに必要だった15コインは不要になり、無料で奪ってくれるようになった。
- 夜限定パーティで強制的に昼にする時の演出のダンスはキャラクターごとに異なる。
- 結果発表時に最下位から順にアイクンに追いかけ回され、残った者が優勝者となる。
登場キャラクター[編集]
プレイヤーとして選択可能なキャラクター[編集]
ミニゲーム[編集]
『マリオパーティ100 ミニゲームコレクション』と同様、『マリオパーティ』から『マリオパーティ10』までのミニゲームが100種類収録されている。4人のプレイヤー全員で競うミニゲームは全て対戦結果に応じて1~4位の順位が付く形式に統一されており、全員の順位が確定するとミニゲームが終了となる。また、『マリオパーティ100 ミニゲームコレクション』にもあるミニゲームは青で示す。
『マリオパーティ』より[編集]
全12種類。
- いろいろキノコ
- おたからフィッシング
- ぎぶみーハンマーブロス
- クッパひゃくめんそう
- ジュラシックパックン[6]
- スライダーボブスレー[7]
- つなひきデンジャラス
- トロッコレース[7]
- ノコノコころころ[7]
- はたあげヘイホー[7][8]
- はっくつ!ハッスル!![9]
- ぷかぷかアイランド[7]
『マリオパーティ2』より[編集]
全19種類。
- あっちむけ!こっち!!
- ありじごくデンジャラス
- いねむりワンワン
- カウント1・2・3
- クッパだいばくはつ
- ケーキファクトリー
- スピードホッケー
- スロットルレーシング[10]
- ぜんまいヘイホーレース
- ダブルクッパふうせん
- ドッカンせんしゃ
- なわなわピョンピョン[10]
- のっかれボール[10]
- はちのすブンブンブン
- ぶつかれバルーンカー
- フライングレース
- フラフラレコード
- まとあて!ショット!!
- ムカデGO!GO![10]
『マリオパーティ3』より[編集]
全24種類。
- GO!GO!もくば
- あつめてコインリバー
- あめふりパックン
- いかだでコインあつめ
- ウェーブウェーブ
- おっこちパラソル
- かこんでクレヨン
- きちんとおかたづけ
- ぐるりんクロック
- ゴロゴロいわころがし
- さくらんぼキャッチ
- ターザンレース
- てらしてサーチライト
- トゲゾークラッシュ
- どこ?どこ?かくれんぼ
- ドッスンパズル
- ニアピンぴったり!
- はらぺこ巨大プクプク[11]
- ヒヤヒヤやしのみ
- ぴょんぴょんバトル
- ビリキューコースター
- みつけろ!巨大キノコ
- もぐもぐビッグピザ
- ゆきだまゴロゴロ
『マリオパーティ4』より[編集]
全8種類。
- GOGO!コンベアー
- くねくねデンジャラス
- ゴールゴールゴール!
- なぞってクレヨン
- はくねつ!ビーチバレー
- ぱらぱらブック
- ペアでレース
- ボムへいキョロキョロ!
『マリオパーティ5』より[編集]
全10種類。
- アイスキャッチ
- ギリギリワンワン
- グルグルたいほう
- げきとう!アイスホッケー
- ころころペッタン
- スケートレース
- ハッスルバッティング
- ペンギンだいこうしん
- まめのきジャンプ
- ゆきやまチェイス
『マリオパーティ6』より[編集]
全12種類。
- あぶない!トゲトゲぼう
- うみぞいドライビング
- ギリギリうちゅうゆうえい
- くらやみでガッハッハ!
- クリボーほかくさくせん
- シーソーでコインあつめ
- シルエットでコインあつめ
- つなげてブロック
- てっきゅうでガッハッハ!
- パタパタジャンプ
- ひろっておてがみ
- まわってスノーボード
『マリオパーティ7』より[編集]
全6種類。
- おちるな!たにぞこバトル
- かいてんパズル
- クルクル!かいてんロード
- グルグルホッピング
- チョロプーのリベンジ
- れんだでサンボ
『マリオパーティ8』より[編集]
全2種類。
- オアシスでコイン
- ペイントクリボー
『マリオパーティ9』より[編集]
全4種類。
- カウントクリボー
- トライをきめろ!
- ホラーマンション
- ミニミニサッカー
『マリオパーティ10』より[編集]
全3種類。
- キケンなトゲこんぼう
- ハイ、ポーズ!
- ホバーボートレース
その他のゲームモード[編集]
- キノピオショップ
- 冒険やミニゲームマウンテンなどで集めたコインで、スタンプやマリパカードのデザインなどを購入できる。
- フレンドハウス
- 「部屋」を作り、フレンドと一緒にゲームをプレイできる。
- ミニゲームマウンテン
- 「ミニゲームマウンテン」では、7つのモードでミニゲームが遊べる。遊べるモードは以下の通り。
- フリープレイ
- 好きなミニゲームを自由に選んでプレイできる。
- タッグマッチ
- 2vs2で分かれてミニゲームをプレイする。
- 3人チャレンジ
- 1vs3ミニゲームで対戦する。
- サバイバル
- オンラインモードの1人プレイ専用で、何連勝できるか、世界中のプレイヤーと勝負できる。
- デイリートライヤル
- 毎日変わるミニゲームパックでオンライン対戦できる。
- コインバトル
- ミニゲームで集めたコインの数を競う。
- オプションハウス
- BGMのCPUの速さなどの設定を変更できる。
- データハウス
- 主にゲームプレイやキノピオショップで入手した記録や称号等を確認できる。
- ミュージック
- キノピオショップで購入したミュージックを聴ける。
- マリパカード
- マリパカードは、ゲーム内でのプロフィールカードのようなもので、オンライン対戦時にも表示される。「マリパレベル」「好きなミニゲーム」「拍手数」「コイン数」「好きなボード」「好きなミニゲーム」「好きなシリーズ」「好きなキャラクター」が含まれていて、「称号」やカードのデザインも変更できる。
- スタッフクレジット
- マリパレベルが50以上になったときに確認できる。その名の通りスタッフロールが表示される。
- 図鑑
- 図鑑は、ゲームの登場キャラクターや攻略のコツなどを図鑑形式でまとめたもの。キノピオショップで購入できる。
- 称号
- 様々な条件をゲームプレイによってクリアすることにより「称号」を獲得できる。
- ニューレコード
- 一部のミニゲームは「ハイスコア」機能があり、そこで得た記録を確認できる「。
- ミニゲームの勝率
- その名の通りミニゲームの勝率を、「得意順」「苦手順」などで比べられる。
- ミニゲームマウンテンの記録
- ミニゲームマウンテンで得た記録を確認できる。
- 記念写真
- このゲームでは冒険の最終結果に応じて記念写真が作成され、そこで得た最新の写真を確認できる。
発売[編集]
本作は、6月15日に開催されたE3 2021のNintendo Directにて任天堂により発表された[12][13]。このプレゼンテーションでは、『マリオパーティ』の「ピーチのバースデーケーキ」と『マリオパーティ2』の「スペースランド」のリメイクが発表され、紹介された[14]。『Polygon』のRyan Gilliamは、これらのボードにはオリジナル版にはなかったイベントが含まれていると指摘し、さらに、本作は前作『スーパー マリオパーティ』からユーザーインターフェースなどのアセットを流用しているとコメントした[15]。また、このプレゼンテーションでは、キャサリンが『Mario Party 9』(2012年)以来初めてプレイアブルキャラクターとして復帰することが発表された。3番目に発表されたゲームボードは『Mario Party 3』の「ウッディウッド」であり、これはゲームの公式サイトで公開された[16]。9月23日のNintendo Direct放送では、最後の2つのボードが発表され、マリオパーティの「ヨッシーのトロピカルアイランド」と『マリオパーティ2』の「ホラーランド」であることが明かされた[17]。
オリジナルのマリオパーティに登場した、アナログスティックを可能な限り速く回転させる必要のあるいくつかのミニゲームがスーパースターズで復活する。これらのミニゲームには、手のひらでアナログスティックを回転させないようにという警告が表示される。これは、プレイヤーがこの方法でアナログスティックを使用した際に手を負傷した事故が原因である[18]。
評価[編集]
評価 | ||||||||||||
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マリオパーティ スーパースターズは、レビュー集計サイトMetacriticによると「概ね好意的な」評価を受けた>。
『IGN』のMitchell Saltzmanは本作に「素晴らしい」という評価を与え、「『マリオパーティ スーパースターズ』はシリーズ全体から最高のボード、ミニゲーム、メカニクス、ユーザー利便性の向上を組み合わせた作品であり、ここ最近の『マリオパーティ』の中で最高のものとなっている」と述べた[21]。
発売初週に日本国内で16万3256本のパッケージ版が販売され、その週の国内小売販売ランキングで第1位となった[24]。2024年3月31日 現在[update]時点で、世界累計販売本数は1289万本に達し、Nintendo Switchのソフト売上ランキングで20番目の売上を記録した[25]。
問題・トラブル[編集]
MOD・改造ツール[編集]
ゲームの発売直後の2021年10月30日に、何者かがニコニコ動画に、ソフトを改造(MOD)してプレイする動画を投稿していたのが確認された。
これは、ミニゲーム等のBGMをNitendo 64バージョンのものに変更するMODで、コメントは一件もついていないが、今度はオンライン対戦時にミニゲーム等で不正行為をする悪質なMODが発見されるかもしれない。[要出典]
また、マリオパーティの過去作では、「TAS」とよばれるボットツールやエミュレータを用いてタイムアタックを追求する動画も投稿されていたため、今作でも「TAS」の動画がアップロードされるかもしれない。[26]
用語[編集]
この節では、ゲーム内外でよく使われている用語をまとめる。
- マリパレベル
- マリパレベルは、このゲーム内でのプレイヤーのレベルである。ゲームプレイの結果に応じてレベルを上げることができ、最大99レベルまで上げられる。
- コイン
- コインは、大きく分けて2つの定義がある。
- 1つ目の定義
- スゴロクモードでゲーム内通貨として使われるコイン。アイテムやスターの購入などに使える。ミニゲームなどでも入手できる。
- 2つ目の定義
- スゴロクモードやミニゲームマウンテンなどで入手できるコイン。スタンプや図鑑などを購入できる。
- スタンプ
- スタンプは、ゲームプレイ時にコミュニケーションとして使える定型文のようなものである。全67種類ある。オンラインプレイ時には、他のプレイヤーが送信したスタンプを受信するかしないか設定できる。
脚注[編集]
- ↑ “#マリオパーティss”. YouTube. 2021年11月19日確認。
- ↑ Bonifacic, Igor (2021年6月15日). “'Mario Party Superstars' revives classic boards and games”. Engadget. 2021年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月15日確認。
- ↑ Clark, Mitchell (2021年6月15日). “The Switch is getting new Mario Party and WarioWare games” (英語). The Verge 2021年9月24日閲覧。
- ↑ “'Super Mario Party Jamboree' Rolls Onto Switch This October” (英語). Nintendo Life (2024年6月18日). 2024年10月15日確認。
- ↑ 指名されるプレイヤーの条件については公開されていないが、4位のプレイヤーが指名される傾向がある。[独自研究?]
- ↑ 「マリオパーティ100 ミニゲームコレクション」に収録されたものと同様ボスパックンの姿であり、追いつかれた時は体当たりで吹き飛ばされる。
- ↑ a b c d e 『マリオパーティ2』にも収録しているが、本作では1作目がベースとなっている。
- ↑ フェイントに従来の「両方の旗を上げた後に片方の旗を下ろす」他に、「片方の旗を一瞬上げた後、どちらかの旗を上げる」というパターンが追加された。
- ↑ 1作目からの出展となっているが、仕様は『マリオパーティ2』がベースとなっている。
- ↑ a b c d 1作目にも収録されているが、本作では『マリオパーティ2』がベースとなっている。
- ↑ ミニゲーム名が原作の「はらぺこプクプク」から変更されている。
- ↑ Purslow, Matt (2021年6月15日). “Mario Party Superstars Announced, Comes to Switch in October - E3 2021”. IGN. 2024年9月30日確認。
- ↑ Clark, Mitchell (2021年6月15日). “The Switch is getting new Mario Party and WarioWare games”. The Verge. 2021年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月15日確認。
- ↑ (英語) Mario Party Superstars - Nintendo Treehouse: Live | E3 2021, (2021-06-15) 2021年6月16日閲覧。
- ↑ Gilliam, Ryan (2021年6月15日). “Mario Party Superstars is a collection of past maps and minigames”. Polygon. 2021年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月15日確認。
- ↑ “Characters & Boards” (英語). Mario Party Superstars. 2021年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月29日確認。
- ↑ Bankhurst, Adam (2021-09-23) (英語), Nintendo Direct September 2021: Everything Announced - IGN 2021年9月24日閲覧。
- ↑ “Mario Party's hand-hurting Tug o'War minigame includes a safety warning in Mario Party Superstars” (英語). Gamepur (2021年10月24日). 2021年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月18日確認。
- ↑ Shea, Brian (2021-10-28). “Mario Party Superstars Review - Reliable Party Tricks”. Game Informer . エラー:日付が正しく記入されていません。
- ↑ “Mario Party Superstars Review - The Fault In Our Stars”. GameSpot (2021年10月28日). 2021年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月29日確認。
- ↑ a b “Mario Party Superstars Review”. IGN (2021年10月28日). 2021年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月29日確認。
- ↑ Morningstar, Xander (2022年1月10日). “Mario Party Superstars (Switch) Review”. Nintendo World Report. 2024年8月29日確認。
- ↑ “Mario Party Superstars for Switch Reviews”. Metacritic. 2021年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月29日確認。
- ↑ Romano, Sal (2021年11月4日). “Famitsu Sales: 10/25/21 – 10/31/21 [Update]”. Gematsu. 2021年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月5日確認。
- ↑ “Financial Results Explanatory Material” (2024年2月6日). 2024年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月19日確認。
- ↑ ただ、その可能性は低いだろう。なぜなら、「TAS」は64やGCといった古い機器を対象に行われていたため、Switchで「TAS」を行うことは難しいと思われるからだ。