フク (ヒョウ)

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フク (2017年6月2日 - 2025年8月14日) は、東京都日野市多摩動物公園で飼育されていたオスのユキヒョウである。

概要[編集]

2017年6月2日に同園で生まれた。母親は「ミミ」で父親は「コボ」である。名前は同年9月に園内で行われた投票によって命名された。「フク」という名前は子どもにたくさんの「福」が訪れることを願って選出した名前である。遊ぶのが好きで、成獣になってもボール落ち葉で遊んだり檻越しに常連客とかけっこをして遊ぶなど好奇心旺盛であった。2024年の夏に出血性腸炎を患うが治療ののち復帰した。しかし、2025年8月10日の午後、展示場内で動けなくなり、動物病院に搬送された。検査で胃拡張などの症状がみられたため手術した。その後、投薬などで回復を図ったが、8月14日になって容態が悪化し午後6時過ぎに死んだ。8歳没。死因は胃拡張胃捻転である。同園では8月9日に国内最高齢だったオスの「ヴァルデマール」が21歳で病死していた。相次いだ2頭の死について、同園は感染症など直接的な関連性を否定した。ユキヒョウはネコ科の大型動物で、真っ白な体に黒い斑点が特徴だが、毛皮を狙った密猟や、気候変動による生息域縮小などが原因で減少。推定個体数は3000頭前後で、さらに減少の恐れがあり、絶滅危惧種に指定されている[注釈 1]

注釈[編集]

  1. 絶滅危惧種「ユキヒョウ」多摩動物公園で新たに1頭急死 6日間で2頭…「関連性はなし」 (Wayback Machineにアーカイブされた産経新聞によるヤフーニュース記事) https://web.archive.org/web/20250826113319/https://news.yahoo.co.jp/articles/5b51dd1f8f37cd0cf2dc367633d834fa78e425bf

外部リンク[編集]