ピーター・ペテグリュー

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ピーター・ペティグリューは、ハリーポッター・シリーズに登場するキャラクター。映画では、イギリスの俳優ティモシー・スポールが演じる。

生涯[編集]

学生時代[編集]

ホグワーツ魔法魔術学校に入学し、グリフィンドール寮に組み分けされる。その後、同じ寮出身のジェームズ・ポッター(ハリーの父親)、彼の友人であるシリウス・ブラックとリーマス・ルーピンと親しくなる。突出して能力が高かったわけではなく、常にジェームズとシリウスの影に隠れていた。後年、教授からは「まるで腰巾着だった」と評されている。在学中は、ジェームズやシリウスの助けもあって、動物もどきの能力を獲得。自分の意思で「ネズミ」に変身できるようになった。また、忍びの地図を「ワームテール」名義で他三人と作成した。

その後[編集]

時は、ヴォルデモート卿全盛期。とある予言が原因で、ジェームズと彼の妻リリー、息子のハリーが狙われてしまう。反ヴォルデモート卿の集団「不死鳥の騎士団」を率いていたダンブルドアは、ポッター一家の安全を守るため「秘密の守り人」の術を進め、シリウスが守り人となった。しかし、彼は土壇場になってピーターに守り人ととなるよう説得。ピーターはその時点で、ヴォルデモート卿の陣営に情報を垂れ流すスパイとして活動していたため、すかさず親分へ密告。結果的にヴォルデモート卿は自滅。ハリーは生き残ったものの、ジェームズとリリーは殺害されてしまった。その後、実情を知ったシリウスに追いつめられると、周囲の通りを吹き飛ばし、指を自切してネズミに変身し、死を偽装した(ハリーの両親を裏切り、”ピーター”により追いつめられた挙句、通りを吹き飛ばし”ピーター”と無関係の一般人を殺害した罪をシリウスになすりつけて)。そして、ネズミの姿のままウィーズリー一家に拾われることになる。死亡した(と見せかけた)ピーターにはその功績から勲章が授与された。

ハリーポッターとアズカバンの囚人にて[編集]

偽装死から12年もの間ネズミとして、そしてロンのペット「スキャバーズ」として生きることになったピーター。ホグワーツではハリーが忍びの地図を獲得。地図上にいる人の名前が浮かび上がる優れものであるが、地図の著者「ムニー」「ワームテール」「パットフット」「プロングス」について疑問を抱くと同時に、死んだはずの「ピーター・ペティグリュー」の文字が地図内を移動するのを目撃する。一方アズカバンに収監中のシリウスは、ある新聞記事の端くれを見て「指が欠けた」ネズミと一緒に写真に映るウィーズリー一家の記事に注目する。そこには一家の子供たちが「ホグワーツ」に通っている旨が記載されていた。最終的に脱獄したシリウスとホグワーツで教鞭を取るリーマスにより捕まり、強制的に人の姿に戻され、ハリー・ロン・ハーマイオニーの前に姿を現す。ハリーの両親を裏切ったのはシリウスではなくピーターであることを知ることになるが、ハリーは彼を殺さず、生かしたまま引き渡すことを選択する。ただ、不運にも逃げられてしまった。後悔するハリーに対し、ダンブルドアは「いつか必ず、ピーターを助けて良かったと思う日が来る」と語る。

ハリーポッターと炎のゴブレット[編集]

逃亡後は、アルバニアの森を訪ね、弱り切ったヴォルデモート卿を発見する。バーテミウス・クラウチ・Jrも合流し、ヴォルデモート卿復活プランを作成。三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)がホグワーツで行われることを利用し、結果的にハリーを選手に仕立て、ヴォルデモート卿の父親が埋葬された墓地まで誘導することに成功する。ハリーはそこで弱り切ったヴォルデモート卿を抱えたピーターと邂逅。ピーターは、ハリーを拘束し「卿の体」「父親の骨」「敵(ハリー)の血」「しもべ(ピーター自身)の肉」を加えて「完全版ヴォルデモート卿」を作り上げることに成功する。その際、親分から無くなった片腕の代わりに銀の腕(魔法の義手)を授かる。

最期[編集]

小説版[編集]

ヴォルデモート卿が復活。イギリス魔法界全土を恐怖に陥れる。ピーターは、スネイプの家で召使いとして働いていたが、その後はマルフォイ家の邸宅で牢番として生活していた。そこへ逃亡中だったが運悪く捕らえられたハリー・ロン・ハーマイオニーが連行されてくる。牢獄で見張るピーターであったが、途中、逃亡しようとしたハリーと取っ組み合いになり、彼の首を絞め上げる。必死にもがくハリーに「僕はお前の命を救ったのに?ピーター・ペティグリュー、君は僕に借りがある!」と言われ、一瞬その手を緩めてしまった。その瞬間、「裏切り」を感じ取った魔法の義手が今度は自分の首を絞め始め、力尽きた。

映画版[編集]

同じくマルフォイ家で牢番をしているが、救出しにきた屋敷しもべ妖精のドビーにあっけなく呪文でやられ、気絶させられた。その後の詳細は不明。

能力[編集]

決闘のシーンなどが明確に描かれていないため、正確な能力は不明。ただ許されざる呪いの一つ「アバダケタブラ」を使用しているシーンがあるため、多少は技量がある模様。何より12年間もネズミとして生き続けるその忍耐力の高さや誰も(ハリーポッターと賢者の石で登場したクィレル以外で)弱りきったヴォルデモート卿を探そうとはしなかったことを鑑みれば、彼の行動力は目を見張るものがあるだろう。

その他[編集]

  • ネズミ時代、偶然、ハリーが父親であるジェームズをドラコ・マルフォイに馬鹿にされる現場に居合わせた際は、マルフォイの指に噛み付いている。
  • その卑劣なキャラクター性からあまり人気はない。演じたティモシーも単に「ネズミ野郎」とからかわれることも多いという。