パンケーキ症候群
パンケーキ症候群(パンケーキしょうこうぐん、英語: pancake syndrome)は、経口ダニアナフィラキシー(英語: oral mite anaphylaxis、OMA)の俗称。パンケーキシンドロームとも呼ばれる[1]。
概要[編集]
パンケーキ症候群とは、パンケーキやお好み焼きを食した後にアナフィラキシーを起こした症状を指す[2]。日本においては、パンケーキよりもお好み焼きを食した後に発生する事例が多い[2]。
新品の小麦粉(お好み焼き粉やパンケーキ粉)を開封した後に、室内にて常温で長期間(数か月)放置していた場合、コナダニ、ヒョウヒダニなどハウスダストに棲息していたダニが小麦粉の中で繁殖してしまうことがある[2](栄養などの観点からも小麦粉というのはダニの繁殖に適している)。これを知らずに調理し、食べたことによるダニアレルギーである[1][2]。
自宅などで(古い)粉から調理した場合に事例が多く、飲食店で発生することはほとんどない[1]。
症例[編集]
重症な場合には、呼吸困難、意識低下を引き起こし、死に至ることもあるため、救急車を要請すべきである[1]。
小麦粉アレルギーとの見分け方[編集]
パンケーキやお好み焼きを食して引き起こされるアレルギー症状には、小麦粉のアレルギーやセリアック病というのもあるが[1]、こういった人たちは普段の小麦食でも発症する。つまり、普段からパンなどの小麦粉製品を食べている人が、パンケーキやお好み焼きなどの小麦粉製品を食べた後にアナフィラキシーを発症した場合、小麦粉に繁殖していたダニが原因と類推される。この場合、使用した小麦粉を分析すると(場合によっては目視でも)ダニの存在が確認できる。
予防対策[編集]
小麦粉類には賞味期限が制定されていないことも多いため[1]、安いときに買い溜めして、ついつい長期間保管という事例も少なくない。賞味期限は「未開封」状態というのが前提でもあるが、品質の劣化や、異物(この場合はダニ)の混入とは関係が無い[1]。
小麦粉類を開封した場合には以下のような対策を行うと、ダニの繁殖を予防できる[1][2]。
- 密封できる容器に移し、冷蔵庫内で保存する。
- できるだけ早めに使い切る。