パッシェンの法則
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パッシェンの法則とは、放電の開始電圧は気体の圧力と電極間隔との積で定まるという法則。ドイツの物理学者フリードリッヒ・パッシェンの名にちなむ。
概要[編集]
持続放電の開始電圧は、気体の種類ごとにの関数になる。 圧力を倍、電極間隔倍にしても同じ関数になり、それをグラフにしたものをパッシェン曲線と言う。 その関数はある値で極小値をもち、が大きすぎても小さすぎても開始電圧は大きくなる。
極小値を持つ理由は次のように説明される。 電界で加速された電子は、気体分子と衝突しそれを電離させてさらなる電子を発生させる。 こうして電子は次々に増えて行き、この電子の流れが放電である。 が大きすぎると、電界が小さくなるなどして、開始電圧は大きくなる。 が小さすぎると、電子の数が十分に増加する前に電極に到達するため、開始電圧は大きくなる。