バンクーバー・スカイトレイン

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バンクーバー・スカイトレインは、カナダバンクーバーを走行する都市鉄道のこと。2023年現在、世界一長い距離を走行する無人運転鉄道となっている。

路線[編集]

鉄輪式リニア
  • ミレニアム・ライン (1985年開業。総距離36.4 km)
  • エキスポ・ライン (2002年開業。総距離31.2 km)
普通鉄道
  • カナダ・ライン (2009年開業。総距離19.2 km)

使用車両[編集]

Mark I形[編集]

1984年のエキスポ・ライン開業時から運用されている車両。UTDC社製のICTS Mark I形。GTO-VVVFインバータ制御で、冷房装置を持たない。2ドアの2両固定編成だが、車両間の通り抜けは非常時以外不可能。最大で6両編成を組むが、一部は4両編成で運転される。車両定員は1両あたり80名(座席36)。

同型車はデトロイト・ピープルムーバーとトロントのスカボロー線(2023年廃止、Sシリーズ)にも存在する。

1986年までに57本114両が製造され、延伸に伴い1990 - 91年に8本16両、1994 - 95年に10本20両を追加増備した。

1990年代後半から2代目塗装への変更がなされた。2013年からは初期車114両に対しリニューアル工事が行われ、3代目塗装に変更された。

2024年より運用離脱が始まり、同年12月に6両が運用を終えた。

Mark II形[編集]

2000年のミレニアム・ライン開業時に導入された3ドア2両固定編成の車両。2両単位で車両の通り抜けを可能としており、最大4両編成で運転される。30編成60両が在籍していたが、2010年に24本48両を追加増備した。乗車定員は130名(座席41)。ボンバルディア製だが、初期の60両は東芝IGBT-VVVFインバータ制御を採用。後期車はMITRACのインバータを採用している。Innovia ART 200に区分される。

Mark III形[編集]

さらなる延伸開業や輸送力増強に備えて2016年に4連7本、2019年に4連14本を製造。当初より4両固定編成で、これ以上の増結は行われない。車両間の通り抜けもすべて可能。ボンバルディア製で、Innovia ART 300に区分される。

Mark V形[編集]

輸送力増強とMark I形車両の置き換えのために2024年より納入。5両固定編成で47本を導入する見込み。アルストム製。

カナダ・ライン向け[編集]

現代ロテム製の車両を使用。2両固定編成で、増結は行わない。最高速度は80km/hだが、遅延回復のために90km/hで走行することも可能。将来的な3両化の計画もあるが、重連を組んだ4両や6両での運転はできない。通常の回転モーターを使用するため、他路線では使用されない。2009年の開業当初は20編成40両が在籍していたが、2019年から20年にかけて12編成が追加増備された。