トルコ石
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トルコ石（英：turquoise、ターコイズ）とは、緑がかった明るい青、青緑色をしている不透明な鉱物である。明るい緑みの青の鉱物。
名称[編集]
国名の「トルコ」という名が付くが、実はトルコでは産出されていない。トルキスタンでも産出されていない。なぜトルコなのかというと、中世～ルネサンス期にかけて、イランで産出されたトルコ石が、シルクロード、ペルシア、トルコを経由して交易路で運ばれ、まずオスマン帝国（当時のトルコ）の首都イスタンブールなどの市場に集積され、トルコの商人がヨーロッパに持ち込んで伝達させたことから来ている。ヨーロッパの人々にとって、トルコ石は、トルコを経由してやってきた石と認識されたのである。トルコの商人が、イラン産のトルコ石をヨーロッパに広めたことから、「トルコから来た石」とされた。
色[編集]
トルコ石に含まれる銅(Cu)が多いと少し青みがかり、鉄(Fe)が多いと少し緑がかり、鉄と銅の含有量によって、緑みから青みまで変化に富む。一般的には、銅の割合が比較的多いトルコ石の方が多い。産地によっては、鉄分が多くなる場合もあったりする。鉄分が多いトルコ石は「緑松石」と呼ぶ。Cu<Feの関係になると、青みが無くなり、緑寄りになる。
トルコ石の色名は、ターコイズブルーとよばれる。トルコ石の色に、もう少し緑がかっている色を意味する「ターコイズグリーン」という色名もある。
誕生石[編集]
トルコ石は12月の誕生石である。
コーティング処理[編集]
トルコ石は多くの場合、研磨光沢が得難い。研磨後に仕上げとして表面にワックスを塗装したり浸透させたりする処理が行われる。