タコライス
ナビゲーションに移動
検索に移動
タコライス(和製英語: tacos + rice)は、沖縄料理の一つ。メキシコ料理のタコスの具材を御飯の上にのせて、いわゆるサルサソースをかけたものである(つーても「サルサ」は「ソース」と同源あるいは同根なので、「サルサソース」と呼ぶのも微妙な点はあるのだが)[1]。飯にチリをぶっかけてサルサソースをかければ立派なタコライスであるようにも思う。
歴史[編集]
1950年代から1960年代にアメリカ兵向けにステーキハウスが沖縄県内各地に急増した[2]。こういったステーキハウスではアメリカ兵の求めに応じて、タコスも提供するようになっていった[2]。このころ、まかない料理としてご飯の上にタコスミートを掛けたものが食されていた[2]。当時のステーキハウスは繁盛しており、まかない料理を作る手間を減らし、調理場の隅で立ったままでも食べれるようにした料理であった[2]。どこかのステーキハウスが発祥というわけではなく、同時多発的に産まれた料理だと推測される[2]。アメリカ兵と共にステーキハウスに来店した沖縄ホステスが米の料理を食べたがったため、裏メニュー的に提供されるようになった[2]。当時はチーズ、レタス、トマトは高級品であったため、タコスミートを掛けただけであった[2]。
1984年になると金武町の「パーラー千里」が初めてタコライスの商品化を行った[2]。当時はアメリカの対日貿易赤字が膨らみ、円高が進んだ時期であり、アメリカ兵が支出を惜しんだため、安くて腹いっぱいになる新メニューとしてタコライスを取り入れたのであった[2]。