セクソダス

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もしかして: エクソダス

セクソダス」(SEXODUS)は手塚治虫の短編漫画。

週刊プレイボーイ』(集英社)の1975年3月11日号に読み切り掲載された。

あらすじ[編集]

矢部コウジ(23歳)は、1日に7人の女性と性行為をしないと済まない性癖があった。学生時代もクラスメート、OB、教師、父兄を問わずに行為した。女性社員が多い企業への就職には失敗し、欲求不満を募らせる矢部にある博士が、自分の研究の実験台になれば50万円払うと声をかけ、矢部はこれを承諾。

博士は人口爆発を抑えるための「セクソダス革命」の実験として矢部の下半身に施術を行う。施術翌日、特に何の変化も感じなかった矢部は景気づけに女性5~6人を呼んで乱交パーティーを開こうとしたが、矢部の性器が突然に喋りだした。女性たちは気持ち悪がって逃げ出し、矢部は性行為に失敗。そこへストリッパーの女性が現れ、矢部に同棲を申し出る。このストリッパーも博士の施術を受けており、性器が喋りだすようになっていた。

好き者同士の2人であったが、2人が行為に及ぼうとすると互いの性器が喋りはじめるので、2人ともぐったりとなってしまい、1か月同棲していても何も起きなかった。

そんな2人は突然報道記者に囲まれて、「セクソダス革命」の1号、2号として紹介される。「セクソダス革命」とは人口増加の対策として、人間の性欲をコントロールする施術であった。すなわち、人間は性行為を快楽のために行うので、人口が増える。性行為を子孫を残すためだけのものとし、神聖化させれば、過剰な人口増加は抑止できる。

事実、矢部は世界中から集まった美女が誘惑しても反応しないようになっていた。

とうとう国を挙げてセクソダス革命を導入する検討会議を行うことになった。その会議中で美女政務次官が、男性がおとなしくなってしまうのは困る、男性はオオカミのように……と発言したところ、急に矢部が暴走を開始。これによって国によるセクソダス革命採択は見送られることになった。

矢部は以前の生活に戻った。人間の性行為に理性は必要なのか?

外部リンク[編集]