スーパー戦国記
『スーパー戦国記』(スーパーせんごくき)は、中島徳博の漫画作品。1979年12月公開の日本映画『戦国自衛隊』(原作:半村良)と同様のタイムスリップ&戦国時代物である。
概要[編集]
『月刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1979年9月号から1980年3月号まで連載された。全7話。単行本は全2巻。
半村良の原作小説『戦国自衛隊』は1971年に『SFマガジン』に掲載され、1975年には田辺節雄による漫画版『戦国自衛隊』が『プレイコミックス』で連載を開始している。これらの影響があることは否定できないが、映画は連載開始時には撮影中であったため、「作者が映画を観て本作を構想した」はあり得ない。逆に本作独自の設定である「アメリカ軍も戦国時代にタイムスリップしていて主人公らと敵対する」が、2000年から田辺節雄によって執筆された『続・戦国自衛隊』に影響を与えたとも考えられる。
あらすじ[編集]
超高校生級の能力をもつ3人、南禅弾作、肝付大介、潮竜太郎の3人は日本を旅立とうと空港へ。空港ではどこからともなく現れた鎧武者たちと機動隊とが衝突していた。
3人は鎧武者たちをジェット旅客機に乗せ、空港を飛び立つ。その機内で1人の鎧武者が発狂死した。名を木下藤吉郎。鎧武者たちは桶狭間の戦いへ向かわんとする織田信長軍の一部だったのである。
そして、ジェット機そのものも永禄3年の桶狭間へとタイムスリップしてしまう。しかしながら、今川義元軍には3人より早くにタイムスリップしていたアメリカ兵が加わっており、織田信長も討ち死にしていた。不時着したジェット旅客機に攻めかからんとする今川勢だったが、ジェットエンジンを始動させジェット旅客機を動かしたことで、今川勢は軍を乱し、そこを柴田権六率いる一軍が遅いかかり、アメリカ兵ともども多くを討ち取った(アメリカ兵が全滅したわけではない)。今川義元も史実通り毛利新助が討ち取った。
3人は元居た時代と決別すべく、ジェット旅客機に火を放った。
登場人物[編集]
- 南禅 弾作(なんぜん だんさく)
- 高校2年にして、春と夏の甲子園大会で地区予選から決勝まで全試合をノーヒットノーランで完勝した「二十世紀最大最後のスーパースター」とも称される超高校球児。
- もはや学校で学ぶことはないと、肝付ともども高校を退学する。
- 肝付 大介(きもつき だいすけ)
- 高校2年にして、司法試験に満点合格した。
- もはや学校で学ぶことはないと、南禅ともども高校を退学する。
- 潮 竜太郎(うしお りゅうたろう)
- 関東一円の暴走族の頭であり、日本全国の問題児を集めたとされる関東日光山少年院を1年でまとめあげ総番となった。
- 刑期満了で出所するのに合わせ、暴走族の頭を降りると共に、南禅、肝付とアメリカへ旅立とうとする。
- 松平元康は織田方についていたものの、アメリカ兵(および銃器)を要する今川軍は清州城めがけて猛進する中、信長亡きあとの織田家の舵取りを頼まれる。
日本文華社[編集]
中島徳博は1989年に日本文華社(現・ぶんか社)から同タイトルの別漫画(単行本全1巻、ISBN 978-4821192557)を刊行している。
登場人物やストーリーは上記の月刊少年ジャンプ版とはまったく異なる。
- 登場人物
- あらすじ
- 天文22年(1553年)。昨年家督を継いだ織田信長に反旗を翻し、今川家に寝返った鳴海城を取り戻すべく兵を出した信長は、その途上で消えた。
- 信長は現代の西新宿に現れ、ひと騒動を起こす。信長を止めようとする刑事の藤竜次、信長にほれ込み行動を共にする暴走族の内田太吉。
- 3人は東海道新幹線に乗り込み、西へ。その車両は箱根湯本付近で戦国時代へとタイムスリップしてしまう。
- その新幹線を野盗時代の蜂須賀小六一味が襲撃する。3人と新幹線に乗り合わせていた那須輝一郎、ベン石川の5名が蜂須賀らを迎え撃つ。その間に、新幹線は残りの乗客ともども消えてしまった。
- こうして戦国時代に取り残された面々は歴史をつくる運命を背負わされたのである。