スーパー巨人 (1977年の漫画)
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『スーパー巨人』(スーパーきょじん)は、原作:滝沢解、作画:森村たつおによるコンピュータSF漫画。野球漫画ではない。
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1977年44号から1978年39号まで連載された。全47話。単行本は全5巻。
コンピュータSF漫画は1982年の『わたしは真悟』(楳図かずお)があり、『攻殻機動隊』(士郎正宗)が1989年であり、ディズニー映画の『トロン』が1982年公開であることを考慮すれば、先進的な作品と言える。もちろん、2025年現在から見れば、技術的な描写などにはツッコミどころ満載ではあるが。
あらすじ[編集]
マイコン作りが趣味の少年・本田工作は自作のマイコンに「ダン」と名付けた。
ある時、「ダン」は「スーパー巨人」なる存在からハッキングを受ける。「スーパー巨人」はコンピュータを搭載している機械をハッキングし、その機械をコントロールすることができるのだった。「スーパー巨人」は社会インフラをコントロールして人類を配下に置こうと企んでいたのだった。
「スーパー巨人」の企みを知った本田工作は「ダン」と共に「スーパー巨人」に立ち向かう。
「スーパー巨人」のほうも、機械仕掛けのゴキブリの集団で本田家を襲ったり、管制システムをハッキングすることで工作の父親が運転する新幹線が事故を起こしそうになったり、はたまた工作が巨大冷凍庫に閉じ込められたりと攻撃を加えてくる。
工作はその都度、機転と行動力で攻撃をかわしていく。
用語解説[編集]
- マイコン
- 「マイクロコンピュータ」の略。日本においては「Myコンピュータ」(個人用コンピュータ)の意味においても使用されていた。
- 後のパーソナルコンピュータのニュアンスに近いものがあるが、Microsoft WindowsのWindows1.0の発売が1985年のことなので、そこら辺りは考慮に入れておいていただきたい。
- 回線
- インターネットのほうも黎明期も黎明期で、ネット回線を通じてやり取りなんぞは存在もしていないので。無線コントロールもWi-FiやらBluetoothが出てくる前の話である。
- 日本においては一般回線(公衆交換電話網)でデータ通信が行えるようになったのは1985年の通信自由化以降であり、それ以前は音響カプラによる接続であった。
- 本作においてはハッキングは電力ケーブルを通して行われる設定となっており、「普通の電気だとそれを通して乗っ取られる」ため、自転車による自家発電でピンチを乗り越える。