スバル・フォレスター
フォレスター(Forester)とは、SUBARUが生産・販売するクロスオーバーSUVである。
概要[編集]
1995年に東京モーターショーで出展されたコンセプトカーと同年に発売されていたインプレッサのグラベルEXが原型といわれており、1997年2月に初代となるSF型が発売された。同年11月のインプレッサの年次改良の際にはフォレスターと同様のインテリアになっているため、一部パーツに互換性がある。
2代目までは少し全高が高めのステーションワゴンというような印象であったが、3代目からは他社のクロスオーバーSUVと同様、最低地上高を高めつつ都会的なデザインに改めるなど現代のシティSUV的要素を強めた車スタイルに転向した。
スバルの車種としてはオフロードやアウトドアのイメージを持たせた車である。同社のオフロード志向のクロスオーバーSUVとしてはアウトバックが先行して販売されており、アウトバックがフラッグシップに位置するのに対してフォレスターはスタンダードなクロスオーバーSUVとして重要な位置を担っている。また、北米市場においてはコンパクトクロスオーバーSUVに分類されており、同社が製造するミドルサイズクロスオーバーSUVのアセント(北米専売車種)の下位に位置する。クロスオーバーSUVながら、足回りの剛性を高めて、走行中の振動やぐらつきを抑制。路面追従性の良い独立懸架ストラット(3代目以降のリアサスペンションはダブルウィッシュボーン式)と低重心の水平対向エンジンを組み合わせ、舗装路におけるスタビリティも比較的優れている。全車がAWDを採用し、4代目からはスバルの安全運転システム「EyeSight」も装備される。オフロードでも、ハードなオフロード以外であればそれなりに走破することができるとされ、普段は舗装路メインで偶にフラットダートを走る程度であれば不自由は感じないといわれている[注 1]。
走行性能[編集]
さも当然のようにEJ20ターボやSTiバージョンが設定され、ターボモデルのボンネットにはやはりインテークダクトが存在する[注 2]。SUVながらオンロードの走行性能も高いものとなっている。低μ路面における4輪制御も電子制御のアクティブトルクスプリットAWDが主流であり、これはインプレッサも同様である。また、2代目の途中までは一部グレードにデュアルレンジと呼ばれる機構が備わっており、より強大なトルクが必要な場合に使用することを想定されていた装備である(悪路からの脱出や牽引など)。また、製造元のスバルによりシンメトリカルAWDにより安定した走行ができると宣伝されているほか、2010年代半ばからフォレスターやXVに「X-MODE」を搭載している。「X-MODE」とは、悪路専用モードで、全てのタイヤの駆動力やエンジンブレーキを適切に制御する機能のことである。X-MODEがオフのときは、オンロードでの常時4WD走行可能なモードで、オンロード、濡れた路面など、全ての路面に共通するモードで、常時走行である。ぬかるみや雪道の滑りやすい路面から電子制御で脱出や安定できるように、VDCやAWDを統合制御する機能が備わっている。また、状況によってTRCも併せて制御するデュアルファンクションX-MODEも登場している。これらのX-MODEは兄弟車であるインプレッサには搭載されていないため、車体の大部分が共通していながらそれぞれのキャラクター性を訴求できるようになっている。
SF型(1997~2002)[編集]
販売期間 | 1997~2002年 |
ボディタイプ | 5ドアワゴン (クロスオーバーSUV) |
エンジン | EJ20 DOHCターボ EJ25 SOHC NA EJ20 SOHC NA |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン 無鉛レギュラーガソリン(NA) |
トランスミッション | フロアMT5速/AT4速 |
駆動方式 | 四輪駆動 |
車両寸法 全長 全高 全幅 | 4,460mm 1,580mm 1,735mm |
車両重量 | 1,410kg |
サスペンション | (F)独立懸架ストラット (R)独立懸架ストラット |
ブレーキ | 前輪:ベンチレーテッドディスク 後輪:ソリッドローターディスク |
最高出力 | 240PS/6000rpm |
最大トルク | 31.5kgm/4000rpm |
備考 | 車両サイズや重量・ブレーキや出力などは2000年式S/tbのデータを掲載 |
1997年に登場した初代フォレスターはRVとステーションワゴンを掛け合わせたようなルックスであり、数年前に発売されたレガシィグランドワゴン(現:レガシィアウトバック)よりもRV然としたスタイルでありながらEJ20+ターボチャージャーという組み合わせでスポーツ走行性も一つの売りにしていたモデルである。発売当初は全グレードターボチャージャーのみであり、かつ販売価格が200万前半と言ったところであったため馬力に対する価格が安いクルマとしても注目されていた。なお、2.0LのNAモデルであるC/20は遅れて設定された。
全グレードに対してフルオートオートエアコンが標準装備されていることも特徴の一つであり、多くのグレードで装備の差別化を図っているインプレッサとは大きな違いである。助手席側にもSRSエアバッグを搭載したデュアルSRSエアバッグはメーカーオプションであるが、更にサイドエアバッグもオプションとして設定されていた。サイドエアバッグを設定したスバル初の車種となっている。
T/tbにはセルフレベライザー内蔵タイプのリアサスペンションが採用され、荷物を積んでリアが下がっている場合でも自動で水平に調整する機能を有している。NAのマニュアル車には走破性や牽引の際などに有効なデュアルレンジも採用された。
当初のエンジンは2.0LターボのEJ20G(T/tb・S/tb・C/tb)と2.0L自然吸気SOHCのEJ20J(C/20)が設定。年次改良を受けてB型となった後、新たにNA車に対して特別仕様車であるS/20と新グレードである2.5LのT/25が新たに設定される。同様に一部グレードのエンジンが変更を受け、ターボモデルはインプレッサワゴンなどに搭載されていたEJ205に、NAモデルはEJ202に変更されている。また、T/25は2.5L自然吸気DOHCのEJ254が新たに搭載されている。 C型においてはSTiモデルが初設定され、S/tbのATをベースにしたモデルであり、オンロードを重視したチューニングが施されているモデルとなっている。STiモデルはその後マイナーチェンジ版のS/tb STi IIとなり、BBSホイールの採用の他VTD-AWDが採用されるなどさらにオンロード志向を強めたモデルである。2001年には待望の5速MT車をベースにしたS/tb STi II モデルMが登場。800台限定であったものの、ECUセッティングやSTiマフラーの装着により250psを発揮するモデルになっている。
2LモデルにおいてはSF5が、2.5LモデルにおいてはSF9の型式が設定される。これは3代目に至るまで踏襲された。
SG型(2002~2007)[編集]
販売期間 | 2002~2007年 |
ボディタイプ | 5ドアワゴン (クロスオーバーSUV) |
エンジン | EJ20 DOHCターボ EJ25 DOHCターボ EJ20 SOHC NA EJ25 SOHC NA |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン 無鉛レギュラーガソリン(NA) |
トランスミッション | フロアMT5速/MT6速/AT4速 |
駆動方式 | 四輪駆動 |
車両寸法 全長 全高 全幅 | 4,445mm 1,550mm 1,735mm |
車両重量 | 1,410kg |
サスペンション | (F)独立懸架ストラット (R)独立懸架ストラット |
ブレーキ | 前輪:ベンチレーテッドディスク 後輪:ソリッドローターディスク |
最高出力 | 220PS/5500rpm |
最大トルク | 31.5kgm/3500rpm |
備考 | 車両サイズや重量・ブレーキや出力などは2003年式クロススポーツのデータを掲載 |
フルモデルチェンジを受けて2代目となったフォレスターである。ルックスはおおよそ先代のコンセプトを引き継いでおり、CUVとしても比較的全高が低いモデルである。発売当初のグレード体系はベーシックグレードであるXとX20(どちらも2.0L自然吸気モデル)、ターボグレードのXTとなっており、同年10月にはクロススポーツが新たに設定されている。クロススポーツはXTをベースに車高を下げ、ルーフレールも専用の低いものが装着されたことにより立体駐車場が利用できる全高に抑えたものである。
2003年にはアメリカのアウトドア系メーカーであるL.L.Beanとのコラボモデルである「X20 L.L.Bean EDITION」が発売。同社とのコラボは2000年にアメリカでレガシィ(アウトバック)とコラボして以来の2例目となる。フォグランプやアルミホイール、HIDランプなどの装備を標準としているほか、本革シートや二色構成のインテリアカラーなどが特徴であった。なお、販売当初は特別仕様車として設定されていたが後にカタログモデル化しているほか、ターボモデルとなるXT L.L.Bean EDITIONも設定された。
2004年にはやはりSTiモデルが登場。「STi Version」と銘打たれ、2.5Lターボに6速MT、タイヤはより大径・扁平化した225/45R18が設定されるほか、ブレンボ製のブレーキを採用するなどピュアスポーツSUVとして進化したモデルとなっている。なお、フォレスターをベースにしたフォレスター トランスケアのベースとしては設定できない模様(L.L.Bean Editionも同様)。
2005年にはビッグマイナーチェンジを実施。NAモデルを4輪ディスクブレーキにし、全車4輪ディスクブレーキ化と同時に等長等爆エキゾーストに変更。吸排気効率の効率化と低中速トルクを確保し実用域での扱いやすさを向上させた。また、マフラーの容量を増やして出力向上と静寂性を両立化した。また、4AT車にProdriveのスポーツシフトを採用。同時にNA車のATもターボ車同様のダイレクト制御とし、変速の最適化が図られた。また、外装色としてガーネットレッド・パールとエバーグリーン・メタリック(L.L.Bean Edition専用色)が新たに設定された。
SH型(2007~2012)[編集]
販売期間 | 2007~2012年 |
ボディタイプ | 5ドアクロスオーバーSUV |
エンジン | EJ20 DOHCターボ EJ20 DOHC NA EJ25 DOHC NA FB20 DOHC NA FB25 DOHC NA |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン(ターボのみ) 無鉛レギュラーガソリン |
トランスミッション | フロアMT5速/MT6速/AT4速/AT5速 |
駆動方式 | 四輪駆動 |
車両寸法 全長 全高 全幅 | 4,560mm 1,675mm 1,780mm |
車両重量 | 1,460kg |
サスペンション | (F)独立懸架ストラット (R)ダブルウィッシュボーン独立懸架 |
ブレーキ | 前輪:ベンチレーテッドディスク 後輪:ソリッドローターディスク |
最高出力 | 230PS/5600rpm |
最大トルク | 32.5kgm/2800rpm |
備考 | 車両サイズや重量・ブレーキや出力などは2009年式2.0XTのデータを掲載 |
2007年に登場した3代目フォレスターである。先代、先々代のようなスタイルから一新され、車高も上がり他社のクロスオーバSUVに近いスタイルへと変化した。拡大したボディサイズにより居住空間を高めつつ、一方で最小回転半径は2代目の5.4mから5.3mへ向上し、取り回しが良くなっている。エンジンは従来の2LターボとNA、2.5LのNAモデルの3種類が設定され(国内仕様)、ターボモデルにはレガシィなどに搭載されていたSI-DRIVEが搭載されている。なお、2.5LのNAエンジン搭載車においては5ATが設定されているモデルもある。AWDシステムはいわゆるアクティブトルクスプリットAWD(AT)とビスカスLSD付センターデフ方式フルタイムAWD(MT)であり、そこにVDCが組み合わせられている。また、リアサスペンションがダブルウィッシュボーンに変更され、従来のストラットに比べて占有スペースが少なくなり、荷室への張り出しが少なくなったことで荷室容量と使いやすさが向上している。
一方でその大胆なエクステリア変更は三代目インプレッサ同様賛否が分かれており、ロードスポーツ性を重視していたユーザからは否定的な声も多い。
NAエンジンがAVCS付きのEJ204に更新され、このモデルからレギュラーガソリン対応型となっている(しかし、出力が初代インプレッサのSRXに搭載されていたものより7PS低下して148PSとなっている。トルクも若干低下している)。また、ターボモデルにおいてはEJ205(AVCS)が搭載され、出力は230PSに抑えられているものの低速トルクを重視したチューニングとなっている。2010年10月のマイナーチェンジで新開発のFB20(自然吸気)が初搭載された。なお、FB20搭載車種は形式名がSHJとなる。
欧州市場においては水平対向ディーゼルエンジンであるEE20の設定もあり、6速トランスミッションが組み合わせられている。また、一部の国ではLPG仕様も存在していたという。
北米市場においてはコンパクトなSUVとしてリリースされており、すべて2.5Lエンジンであった。また、「XTIコンセプト」というコンセプトカーを独自に作成しており、インプレッサWRX STIに搭載されていたエンジンをベースに吸排気系チューンで315PSを発揮、組み合わせられるトランスミッションはクロス化された6速MTであり、更にドライバーズコントロールセンターデフを追加したほか、サスペンションをSTI製のものに交換してチューニングされている模様。なお、3代目フォレスターにおいてはSTIモデルが設定されていないため、唯一のSTIモデルという見方もある。
SJ型(2012~2018)[編集]
販売期間 | 2012~2018年 |
ボディタイプ | 5ドアクロスオーバーSUV |
エンジン | FB20 DOHC NA FA20F DOHC ターボ |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン(ターボのみ) 無鉛レギュラーガソリン |
トランスミッション | フロアMT6速/CVT |
駆動方式 | 四輪駆動 |
車両寸法 全長 全高 全幅 | 4,595mm 1,715mm 1,795mm |
車両重量 | 1,610kg |
サスペンション | (F)独立懸架ストラット (R)ダブルウィッシュボーン独立懸架 |
ブレーキ | 前輪:ベンチレーテッドディスク 後輪:ベンチレーテッドディスク |
最高出力 | 280PS/5700rpm |
最大トルク | 35.7kgm/2000~5600rpm |
備考 | 車両サイズや重量・ブレーキや出力などは2017年式2.0XTアイサイトのデータを掲載 |
2012年にフルモデルチェンジを受けて4代目となったフォレスターである。この代からすべてスバルの第3世代エンジンであるFB型エンジンとFA型エンジンに更新され、オートマチックトランスミッションがすべてCVT(リニアトロニック)に置き換えられた。一方、NAモデルにおいては6速トランスミッションの設定があり、国内唯一のFBエンジン+6速MTの組合せとなっている。ターボモデルはレガシィやWRXに搭載されていたFA20Fを280PSにデチューンしたうえで搭載されている。SI-DRIVE搭載車種が拡大され、2.0iを除く全グレードに採用し、NAグレードにはI(インテリジェント-燃費重視)とS(スポーツ-スポーツ走行重視)の2種類が、ターボグレードはそれに加えてS#(スポーツシャープ-ターボ専用のスポーツモード)が選択できる。また、リニアトロニック搭載車(やはり2.0iを除く)においてはX-MODEが新たに搭載された。X-MODEを有効化すると車両全体の統合制御が行われ、悪路走破性やヒルディセントコントロールなどの機能が盛り込まれている。
インテリアは先代に比べて大きく質感が向上しており、先代までのプラスチッキー印象は大幅に薄れている。また、インパネの中央上部にマルチファンクションディスプレイ(MFD)が採用された。MFDには従来の燃費や外気温、時刻のほか、AWDの作動状況やエンジン水温、ターボ車であればブースト圧の表示なども可能である。荷室容量は505L(リアパワーゲートレスの場合)と十分な容量を持つ。
エクステリアは先代の流麗なデザインとは打って変わって力強さとカタマリ感を持つシャープなデザインとなっており、それでいてスポーツ性を失わないデザインで評価が高いものである。また、ターボモデルでありながらエアスクープを持たないデザインとなっており、EJ20ターボの登場以来初となるエアスクープの無いターボモデルでもある。なお、空冷インタークーラーであるため、フロントグリルからボンネット裏に設けられた整流ダクトでインタークーラーまで新鮮な空気を導入するような工夫がなされている。
4代目からは安全運転システムであるアイサイトを標準装備したグレードも新たに設定され、Ver.1の機能に加え、プリクラッシュブレーキやアイサイトVer.2によるアダプティブクルーズコントロールなども利用することが可能になっている。
4代目から形式の命名法則が変更され、NAモデルがSJ5、ターボがSJGとなっている
SK型(2018~2025)[編集]
販売期間 | 2018~2025年 |
ボディタイプ | 5ドアクロスオーバーSUV |
エンジン | FB20 DOHC e-BOXER CB18 DOHC ターボ |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 四輪駆動 |
車両寸法 全長 全高 全幅 | 4,640mm 1,715mm 1,815mm |
車両重量 | 1,640kg |
サスペンション | (F)独立懸架ストラット (R)ダブルウィッシュボーン独立懸架 |
ブレーキ | 前輪:ベンチレーテッドディスク 後輪:ベンチレーテッドディスク |
最高出力 | 145PS/6000rpm |
最大トルク | 19.2kgm/4000rpm |
備考 | 車両サイズや重量・ブレーキや出力などは2023年式アドバンスのデータを掲載 |
2018年に登場した5代目となるフォレスターである。先代のエクステリアデザインの要素を多く取り入れながらもCの字型の前後ポジションランプの採用など、スバルのデザインフィロソフィーであるDYNAMIC x SOLIDに基づいたデザインとなっている。なお、2021年のビッグマイナーチェンジでフロントライトユニットが2代目レヴォーグや6代目インプレッサと似通ったデザインとなった。
インテリアはスバルグローバルプラットフォーム(SGP)が採用されたからか5代目インプレッサとほぼ同様のデザインレイアウトとなった。かつてはインプレッサとフォレスター、偶にエクシーガなどと部品を交換するカスタムが流行ったものの、今回からは共通部品となるため見た目上の変化が生じなくなってしまっている。一方で部品の共通化からくる入手性の向上が期待されている。なお、SGPの影響かP.C.Dが100mmから114.3mmへ拡大された。ようやくP.C.D100の呪いから解き放たれたフォレスターでもある。
パワートレインとして、搭載されるエンジンは2.0L+e-BOXERと1.8Lターボの2種類(海外では2.5L自然吸気も)。従来の2.0Lターボエンジンは設定されない。組み合わされるトランスミッションはCVTであるリニアトロニックのみ。AWD制御として、アクティブトルクスプリットAWDとX-MODEは引き続き採用されているが、X-MODEについてはデュアルファンクションX-MODEと進化しており、SNOW・DIRTモードとD SNOW・MUDモードの2種類をダイヤルで選択する方式になっている。
なお、形式名については2.5LモデルがSK9、1.8LモデルがSK5、e-BOXERモデルはSKEとなっている。
2025年3月17日をもって本モデルの新規注文受付を終了。
SL型(2025~)[編集]
販売期間 | (北米)2024年~ (日本)2025年~ |
ボディタイプ | クロスオーバーSUV |
エンジン | FB25D |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
トランスミッション | リニアトロニック(CVT) |
駆動方式 | 四輪駆動 |
車両寸法 全長 全高 全幅 | 4,655mm 1,729mm 1,829mm |
車両重量 | 1638kg |
サスペンション | (F)ストラット (R)ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ | ベンチレーテッドディスク |
最高出力 | 182PS/5800rpm |
最大トルク | 24.6kgm/3700rpm |
備考 | 車両サイズや重量・ブレーキや出力などは北米向けSportのデータを掲載 |
6代目フォレスターは2023年秋に米国で発表され、翌年春に北米市場に投入されたものである。日本市場への投入は2025年春以降とみられている。
2024年に北米市場に投入されたモデル(Forester 2025)においては2.5Lの水平対向4気筒エンジン(FB型エンジン)が設定され、アイサイトも全グレード共通のものが設定されている。一方、リニアトロニックはグレードによって違うもの(8速マニュアルモードとそれ以外)が装備されたり、AWDもベースグレードにはX-MODE(ヒルディセントコントロール含む)が搭載されないなどいくつかの違いがみられる。
エクステリアも先代のC型コンビランプやヘッドライトとは異なったものが採用されている。リアコンビネーションランプは左右が連結されたような形状のものになっており、幅広さを強調して安定感を出すデザインとなっている。ヘッドライトはグリルと一体化したような造形のデザインとなっており、少し前までのスバルの「小型のC型ヘッドライト+大型ヘキサゴングリル」というデザインからちょっと変わったものになっている。とはいえ、2024年直近のスバルは横一文字のデザインアクセントをレイバックやクロストレックに採用しており、新たなスバルのデザインコンセプトが定着しつつある可能性もある。
日本仕様においては2025年4月3日に情報が公開され、同日から先行予約が開始された。1.8L直噴ターボのモデルと2.5L+ストロングハイブリッドの2種類を展開。グレードは「スポーツ」、「X-BREAK S:HEV」、「プレミアムS:HEV」の3種を展開する。このうち、スポーツのみが純ガソリンエンジンモデルとなる。また、自転車との事故の際、自転車側の乗員保護にも対応したエアバッグ(サイクリスト対応エアバッグ)を全グレードで標準装備しており、スバルによれば標準搭載したモデルの発売は世界初ではないかとのこと[1]。
ストロングハイブリッド搭載モデルはWLTCモード燃費が18.8km/L(X-BREAK)と先代のマイルドハイブリッドモデルよりも4km近く燃費性能が向上している。なお、ストロングハイブリッド搭載のグレードにおいて、一時的にFWDに切り替わるとの注意書きがあるものの、伝達を積極的に切り離して燃費向上を目指したものではないと思われる。
ガソリンエンジン仕様のスポーツは常時全輪駆動のAWDであり、超飽和バルブ付きダンパーが採用されている。また、デュアルマフラー[注 3]も採用されているほか、上置き空冷インタークーラーなどのスバルらしさがだいぶ詰まったグレードでもある。
全グレードに無印とEXが設定されており、EXにはアイサイトXが搭載される。