シブヤニアファミリー

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シブヤニアファミリー』(英語: SHIBUYA NEAR FAMILY)は久米田康治による日常脱力系コメディ漫画。「渋谷駅近家族」の副題が付けられている。

概要[編集]

週刊少年サンデー』にて2021年48号(2021年10月27日発売)[1]より連載中。話数表記は「#〇」。単行本は既刊5巻(2025年8月時点)。

渋谷駅近くに住む小学校3年生女児と、その家族の事情や都会の日常を毒を交えてユーモアに描く漫画作品である[2]

各話のサブタイトルは、雑誌掲載時と単行本とでは異なっている。例えば、第1話は雑誌では「この街は足腰にいいんだって。」だが、単行本では「渋谷係小学生現る」となっている。


登場人物[編集]

都加家
都加 逸子(とか いつこ)
渋谷区立公園通り小学校に通う3年生。周囲からは「イッコちゃん」と呼ばれている。
第1話で担任の鳥居より渋谷係(しぶやけい、「渋谷感」を出す係)初代当番長に任命される。
出席番号は当初15番であったが、15番になった児童が不幸になる永久欠番だったのを担任だった六條が誤って付けたもので、鳥居によって15.1番となった。
また、クラスも当初は「3年-X組」だったが、「3-果汁組」となる。作中の季節イベントは雑誌刊行時に合わせてあり、クリスマスなども作中では複数回行われている。
都加 維陣(とか いじん)
逸子の父親。失業中。
登場は2話からで、名前は6話で判明する。また、41話以前は「維臣」表記もあった。
都加 祷(とか いのり)
逸子の母親。
過去にはいろいろとあったらしい。作中の証言やらをつなぎ合わせると、箱入り娘で、ガールスカウトの経験があり(ただし、内容は両手を縛られて海に放り込まれた時のための「シンキング&バウンシング法」、拉致されて車のトランクに入れられた時の脱出法など)、「伝説のドラゴン刺繍」と呼ばれる龍の刺繡を制服裏地にせる。
登場は6話で同時に名前も判明する。
都加 伊澄(とか いすみ)
逸子の弟。保育園児。
登場は3話からで、名前は6話で判明する。
バレンタイデンーには大量のチョコレートを保育園でもらってきた。
公園通り小学校
逸子が通う渋谷区立の小学校。架空の小学校である。児童は制服着用。なお、制服デザインは初代校長による。
昼食は給食が提供されている。
特に学年などの記述のない児童は逸子のクラスメイト。
鳥居 寬(とりい かん)
逸子の担任男性教師。先任の六條先生が産休に入ったため、産休教師として着任した。「渋谷っぽい」ものへのあこがれを強く持つ。
第1話でクラスの児童に出身地を答えるのは拒否しているが、エルからは「名前からして田舎出身」と推測されている(とりい・かん→かん・とりい→カントリー)。
ひと昔前の河村隆一のような髪型をしている[3]
西仁亀 エル(しやにかめ エル)
以前はニューヨークに住んでいた帰国子女の男児。斜に構えている。
1話から登場しており、「エル」の名前でも呼ばれているが、姓が明らかになったのは9話。雑誌掲載時の姓のルビは「しゆにかめ」だった。
片寄 藍(かたよせ あい)
8人家族の狭い家で、肩を寄せ合って暮らしている。
1話から登場しているが、名前が明らかになったのは10話。
美桜 ロスチャイルド(みお ロスチャイルド)
一見すると優等生のような言動であるが、逸子が机に入れていた55点の答案用紙を見てほくそ笑んで幸せを感じるなど、上から目線で周りを見下している女児。本人曰く、上から目線ではなく俯瞰で物事を見ているとのこと[4]
1話から登場しているが、名前は9話で「美桜ロス」と呼ばれたのが初出。なお、姓が「ロスチャイルド」。
紺栗 糸(こんくり いと)
コンクリート打ちっぱなしの家に住む女児。26話で名前が紹介された。コンクリートのシミのように影が薄いのか突然現れては逸子から驚かれる。
26話より登場。
津妻 詩也加(つつま しやか)
26話で名前のみ語られる。
館古 舞(たちふる まい)
立ち振る舞いが気になる女児。立ち位置がバミられていると安心する。
久米田の漫画作品『さよなら絶望先生』に登場する「加賀愛」と似たキャラクターデザインであり、久米田の作品にはスターシステム的に登場している。
5話から登場しいるが名前が判明したのは82話、フルネームは84話。
りな
2学期早々に転校していった女児で、逸子は七夕の短冊のお願いに「りなちゃんとずっといっしょにいられるように」と書いたくらい。
しかし、エルをはじめとして他の児童には里奈の存在したという記憶が無かった。
瞳士 里奈(ひとみし りな)
30話で転入してきた。人見知りな女児。
真島 志乃
生徒会長を目指す6年生。
24話より登場。
ウエット 彩
上級生。美肌部主将。しめしめ団渋谷支部の構成員をしている。しめしめ団とは久米田の漫画作品『かってに改蔵』に登場した「世の全てをしめらせようと企む」秘密結社であり、彩は会長の娘。
乾燥していた時に逸子にニベアを差し出したのだが、再開したときに逸子が礼を述べても、彩は記憶していなかった。本当に記憶にないのから、しめしめ団の関係で知らぬふりをしているのかは不明。
27話より登場。
アパレル君
アパレルショップを営む若者。

脚注[編集]

  1. 久米田康治:「サンデー」17年ぶり新連載「シブヤニアファミリー」 畑健二郎「ハヤテのごとく!」描く!”. MANTAN WEB (2021年10月27日). 2025年11月8日確認。
  2. シブヤニアファミリー”. ダ・ヴィンチWEB. KADOKAWA. 2025年11月8日確認。
  3. 第4話
  4. 単行本1巻。描き下ろしページより。

外部リンク[編集]