サンスケ
『サンスケ』は、藤子不二雄(藤子不二雄Ⓐのシチュエーション・コメディ漫画。連載時の名義は「藤子不二雄とスタジオ・ゼロ」である[1]。
風呂屋の息子「サンスケ」を主人公として、風呂や横丁を舞台とするドタバタギャグ漫画である[2]。
「藤子不二雄とスタジオ・ゼロ」名義で、『週刊少年サンデー』(小学館)にて1964年6号から7回の予定で『オバケのQ太郎』の連載が始まった[1]。読者の反応が良ければ長期連載という話であったが、読者の反応は無く、予定より2回多い全9回、1964年14号で最終回を迎えた[1]。この『オバケのQ太郎』第1回を執筆していたときに、『週刊少年マガジン』(講談社)からもギャグ漫画の依頼があったため、1964年10号に読み切りとして『サンスケ』が掲載された[1]。前述のように『オバケのQ太郎』が短期に連載終了となったため、スタジオ・ゼロの収入にすべく『週刊少年マガジン』に『サンスケ』の連載化をかけあったところ快諾され、1964年14号より連載されることになった[1]。『サンスケ』は1964年47号まで連載されることになった。全35話。
本作には「ムキー」「アーアー」といった類のセリフばかりだが、大金持ちの子どもである「わかとの」とお供の「ハッタリ心臓」というわき役がいる[2]。この2人は典型的なボケ役で、ツッコミ役のサンスケからパワフルなツッコミを受けるのだが、わかとのの人気が高くなり、1965年2号からは主役を交代した『わかとの』が同誌で連載されている[2]。
本作は安孫子素雄(藤子不二雄Ⓐ)が主体となって描かれた作品であるが、本作ではわき役だった「わかとの」は藤本弘(藤子・F・不二雄)が作画を担当していたため後続作のた『わかとの』でも主人公の「わかとの」は藤本が作画している[2]。
また、本作に登場する女の子「ミヨちゃん」は、石森章太郎が作画している[2]。
藤子不二雄(藤子不二雄Ⓐ)の漫画作品『フータくん』は本作の連載化を知らなかった石森章太郎が『週刊少年キング』(少年画報社)に掛け合って請けた連載であり、藤子不二雄Ⓐは意図せずして2本の週刊誌連載を抱えることになってしまった[1]。