コリオリスの力
ナビゲーションに移動
検索に移動
コリオリス[1]の力(コリオリスのちから、仏: force de Coriolis)またはコリオリス力(コリオリスりょく)とは、回転している座標系(たとえば地球のように自転しているもの)で運動している物体に働く見かけの力(慣性力)の一つ。この力は、物体の進行方向を曲げるように働く。コリオリという表記は、誤表記である。
基本的な事項[編集]
地球は自転している → 回転座標系。
その中で運動している物体は、まっすぐ進もうとしても、観測者から見ると進行方向が曲がるように見える。
この曲がる原因が「コリオリスの力」。
- 具体的な特徴
特徴 | 内容 |
---|---|
原因 | 回転座標系(地球など)での運動 |
力の向き(北半球) | 動く物体は右に曲がる |
力の向き(南半球) | 動く物体は左に曲がる |
影響がある動き | 大規模・長時間の運動(風・海流・航空機など) |
力の大きさ | 速度や緯度に比例(赤道ではゼロ、極では最大) |
実際の例[編集]
- 台風の回転方向
北半球では反時計回り、南半球では時計回り → これもコリオリスの力による。
- 弾道のズレ
長距離射撃やロケットの進路補正において重要。
- 航空機の航路
大陸間フライトではコリオリスの力を考慮してルートを決めることも。
まとめ[編集]
コリオリスの力は地球の自転によって生じる「見かけの力」。
北半球では右に曲がる、南半球では左に曲がる。
天気・海流・航空・砲撃など、多くの自然現象や技術に影響。