コラープス

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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コラープス』は、手塚治虫の漫画作品。

週刊少年ジャンプ』(集英社)の1971年12月27日号に読み切り掲載された。

あらすじ[編集]

イギリスのホレスコット博士がチグリス川の上流の古代遺跡で発見した古文書に載っていた話だとされている。

リデュアのニキアス将軍は5万の軍勢を率いて周辺国に攻め込んでいた。その途中、ゴール人の村で物資徴発を行い、美女・ヘラを自分の奴隷として徴用する。ヘラはニキアスの身の回りの世話をしながら、何度も命を狙うが、ニキアスには隙が無く果たせずにいた。

ニキアス率いる軍勢はヘラたちが住んでいた村の近くのアノン城を攻略しようとしていたが、リディアの祈祷女は苦戦どころか全ての死で終わると予言し、ニキアスを止める。しかし、ニキアスは予言を無視し、包囲攻城戦を始めた。

1か月経ってもアノン城は墜ちなかった。兵糧の尽きたリディア軍がアノン城周囲の森や牧場から食糧を調達していることを知ったアノン城主は兵に命じて森に火をかけた。ゴール人の村も火をかけられ、ヘラの父親は焼死し、ヘラの弟・サランは生き延びたが火傷を負って、いずこかへと去って行った。

リディアの祈祷女はアノン城兵の付け火を手始めとして不吉なことが起きるとして、ヘラを生贄にすることをニキアスに迫るが、ニキアスは逆に祈祷女を殺す。

姉を奪ったリディアとニキアス、父を殺したアノン城主と全てに復讐を望み、サランはオーディンへ祈祷を行う。すると竜巻が巻き起こり、ひとつがいの小さなネズミが運ばれてきた。サランはネズミをオーディンの贈り物と信じ、育ててた。ネズミは子を産み、どんどん数を増やしていった。

リディア軍がアノン城を包囲して1年が経っていた。リディア兵の中にコレラが発生するようになった。ニキアスはコレラで死んだリディア兵の死体を切り刻むと、投石機を使ってアノン城内へと撃ち込ませた。

ニキアスはヘラを奴隷から解放し、どこへでも行くように逃がすが、既に家もなく、この1年で情も映っていたヘラは残ることを選択する。ニキアスは部下に襲われ、その部下は斬り捨てたが、ニキアス自身も重傷を負い、動くこともできなくなってしまう。部下の反乱が起きたことを秘匿するため、ヘラに手当させ、自分を殺すなら今がチャンスだとヘラをそそのかすが、ヘラはニキアスに接吻で答えるのだった。

物音に気付いたヘラが外へ出てみるとネズミを見つける。いぶかしがるうちにネズミは大群となり、リディア兵たちにも襲い掛かる。重傷で起き上がることもできないニキアスを守ろうとするヘラだったが、押し寄せるネズミの数は多く、ニキアスもヘラも生きながらネズミに食われて命を落とした。リディア軍を食い尽くしたネズミの大群は続いてアノン城を襲い、こちらも食い尽くされてしまった。

「オーディン」と叫ぶ男は、地面に落ちていたヘラの被り物を拾い、いずこかへと去っていった。

古文書を解読したホレスコット博士は、今の人類もいずれはこのように裁かれるようになるだろう、と書き残す。

ラジオドラマ[編集]

漫画を原作としたラジオドラマNHK-FMの『ステレオ劇画』の一遍として1979年1月3日、同年1月4日に放送されている。

スタッフ
  • 脚色 - 高田純
  • 効果 - 大八木健治
  • 技術 - 原和義、佐藤重雄
  • 演出 - 大谷時夫
出演
  • 吉田日出子
  • 小倉一郎

外部リンク[編集]